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【４万２２４６票－参院選に自民党から立候補－無謀な戦いの全記録】 発売開始です！
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人気ブログランキング「総合部門（総計78万ブログエントリー）」で二位を獲得いたしましたぁっ！！（つ、 ついに・・・） ご支援ありがとうございました！ ブログのＵＵ（ユニークユーザ数）も、毎日、４万人を越えてきています。
嬉しいことに、同ランキングの政治部門で、保守系ブログが軒並みポイントや順位を高めています。何となく、ある種の「ブレイクスルー」が発生したように思います。
さて、以前から書籍化の話があったＧＣＩ総研「Klug」の連載「「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」が、実際に本になることになりました。
11月29日発売予定 「今、世界経済で何が起こっているのか?（彩図社）」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/488392775X/
上記は、Klugの連載から「欧米経済」関する記事を抜き出し、2010年1月以降に、「なぜ、ユーロが今のような状態に陥ってしまったのか」に主眼を置いて解説したものです。後から振り返るわけではなく、そのイベントが実際に起きていた時点でリアルタイムに書いているため、臨場感や緊迫感が凄いです。
彩図社様なので、例により一部の書店での先行販売がございます。現時点では、22日先行販売開始の予定になっています。詳しいことは、本ブログで随時お知らせいたします。
メルマガにも書きましたが、今年は「より分かりやすい本」を手がけることがテーマの一つになっています。「分かりやすい本」のチャレンジの一つとして、０９年にベストセラー（本当に驚くほど売れました）になった「経済ニュースの裏を読め！」の漫画化プロジェクトが進んでいます。
ちなみに、主人公はこの↓方。こちらの方も今年中の発売予定になっていますので、ご期待ください。
【写真 神埼ミユキさん】
『欧州債：アイルランド債が続落、利回り9.07％－債務再編を警戒
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aL4jsl0VON7A
欧州債市場ではアイルランド10年債相場が13営業日続落。同国が債務再編を余儀なくされるとの懸念が強まったことが背景にある。
スペイン国債相場も13日続落。この日発表されたＧＤＰ（国内総生産）統計で、スペイン景気の失速が示された。ラガルド仏財務相は10日、ソブリン債務の再編コストを投資家も分担する必要があると述べた。 （中略）
ＨＳＢＣホールディングス（ロンドン）の債券調査世界責任者、スティーブン・メージャー氏は、「ラガルド財務相は発言の中で債務再編について言及したことが、周縁国債にとって新たな打撃だった」と指摘した。
ロンドン時間午後４時18分現在、アイルランド10年債利回り は前日比31ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）上昇の9.07％。（後略） 』
ちなみに、アイルランドの十年もの国債の状況はこちら⇒http://www.bloomberg.com/apps/quote?ticker=GIGB10YR:IND#chart
昨日、ユーロが対ドルで下落し、約１ヶ月ぶりの安値となりました。アイルランドなど、一部のユーと加盟国の債務返済能力に対し、懸念が生じているわけです。その懸念を裏付けるように、アイルランド（だけじゃないですが）国債の利回りは上昇していっています。
アイルランドのレニハン財務大臣は、１１月９日の夜に、
「わが国は財政再建に取り組んでおり、ＥＵに救済を仰ぐつもりはない」
と述べています。とはいえ、問題なのは、その「財政再建」そのものなのです。アイルランドが財政再建を進めると、公共投資が削減され、公務員がリストラされます。結果的に、内需は低迷し、ＧＤＰに対する押し下げ要因になってしまいます。（結果、政府の負債対ＧＤＰ比率が悪化する）
しかも、アイルランドの場合は「ユーロ加盟国」であるため、通貨暴落による輸出競争力向上も望めません。
さらに、バブル崩壊後の緊縮財政路線を採っている以上、アイルランドの政権与党への批判は避けられません。すでに、アイルランドの連立与党の支持率は、２２％にまで急落しているのです。（「あの」菅政権より低いんですからね！）
レニハン財務大臣が「ＥＵに救済を仰ぐつもりはない」と大見得切った翌日、アイルランド中央銀行のホノハン総裁は、国内の金融機関の融資損失が、少なくとも８５０億ユーロ（約９兆６１００億円）になるとの見方を示しました。アイルランドの０９年ＧＤＰは１７９８億ドルですから、銀行の融資損失が何とほぼ半分に達します。日本で言えば、約２５０兆円の融資損失というわけでございますね。
前述の彩図社の「今、世界経済で何が起こっているのか？」にも散々書いているのですが、アイルランドはユーロを離脱して、対外負債のデフォルト、ＩＭＦ管理、為替ボーナスによる輸出競争力の向上というルートを辿った方が、間違いなく国民経済の回復は早いです。
実際、アイルランドはユーロ加盟「前」は、経常収支黒字国だったのです。
【アイルランドの経常収支対ＧＤＰ比率の推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_31.html#Ireland
前回と同じ締めで恐縮ですが、本当に知れば知るほど「共通通貨ユーロ」は、一部の国々にとって「呪縛」でしかないように思えてならないのです。
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Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
「三橋貴明の＜ウラ読み＞経済レポート」
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