北方領土の地ならしも…課題は「ロシア国民の理解」[2016/11/06 00:05]

 北方領土問題解決の地ならしのためモスクワを訪問した世耕経済産業大臣ですが、ロシア側との経済協力では合意したものの、「ロシア国民に理解されていないことが課題」と締めくくりました。

 世耕経産大臣:「(ロシア国民に)まだ十分、我々の意図が理解されていない面もある。さらにこの件に関する広報を行っていく必要を感じた」
 世耕大臣は今回のモスクワ訪問で、ロシア側と約30件の経済協力事業に優先的に取り組むことで合意しました。合意に至ったことを北方領土交渉へ向けた「成果」と強調した一方で、合意の内容や意図がロシア国民に浸透していないことを「課題」としました。
 モスクワ市民:「経済協力は歓迎するが、北方領土はロシアのものであるべきだ」「領土は返さないが、経済活動なら一緒にできる」
 世耕大臣は今後、ロシアの国会議員やマスコミを通じて理解を広げたいとしています。

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