透析室でのプラズマクラスター利用のインフルエンザに対する効果(がなかった)研究について

日経メディカルの記事とシャープのプレスリリースについての議論で目に付いたものをまとめました。 野尻先生のコメントにあるように、透析室で過ごす時間は生活全体でそう多くない上に罹患する人が少なくて、透析室での感染を抑えられたかどうか見ることがそもそもできていないように思われます。 また、シャープはサンプルサイズを大きくすれば有意になる可能性があると示唆しているようですが、どちらに転ぶか分からないというべきでしょう。
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使いません @microstory

シャープのプレリリース(http://goo.gl/cMDRg)では「ヒトへのインフルエンザウイルス感染率低減の傾向を確認」とあり、同じ研究のサマリのしかたがまったく真逆。効果と傾向の違いだけど、そんなの消費者にわからんだろ http://htn.to/i4Mga4

2010-11-21 00:09:02
使いません @microstory

これ、大橋靖雄教授のコメントもなあ。言葉は選んで「嘘」はついてないかもしれないけど、結局権威付けに利用されてる。 http://htn.to/mFntrc

2010-11-21 00:13:27
Mochimasa @Mochimasa

ちゃんとネガティブな結果も発表するのは評価。ただし、メーカーの宣伝にきちんと反映されるんだろうか。 / 透析室でのプラズマクラスターイオン発生装置の利用、インフルエンザ感染の発症を抑える効果は確認できず:日経メディカル オンライン http://htn.to/hDgHJk

2010-11-21 00:22:59
Mochimasa @Mochimasa

@microstory えぇ。これ全く同じ試験の結果の発表なんですか。信じられない!

2010-11-21 00:29:45
Mochimasa @Mochimasa

これ、有意水準5%で有意差なしっていう学会発表をやる一方でメーカー側は10%で有意差ありって言ってるってこと? 微妙なラインついてくるなぁ。

2010-11-21 00:56:23
Mochimasa @Mochimasa

@hiroo でも「昨シーズンのインフルエンザ発生は少なく、本試験でも発症件数が少なかったため、試験の結果は統計的には有意な水準であるp値片側5%には至っていませんが、」ってのは何の根拠で言ってるんですかね。標本数が多かったらp値が下がるなんて予想が成り立つんですかね。

2010-11-21 01:13:05
使いません @microstory

ぼくもそう解釈しました。 RT @Mochimasa: これ、有意水準5%で有意差なしっていう学会発表をやる一方でメーカー側は10%で有意差ありって言ってるってこと? 微妙なラインついてくるなぁ。

2010-11-21 01:23:04
使いません @microstory

このフレーズ、ほんと無理のある印象操作をやろうとしている印象しかない。 → 「昨シーズンのインフルエンザ発生は少なく、本試験でも発症件数が少なかったため、試験の結果は統計的には有意な水準であるp値片側5%には至っていませんが、」

2010-11-21 01:25:06
Mochimasa @Mochimasa

@ublftbo こうして考えると有意水準の設定って難しいなぁ。始めから有意水準10%で統一して結論出してれば私はこの胡散臭さに気がつかなかった。

2010-11-21 01:28:25
使いません @microstory

とはいうものの僕はまったく素人なので少しは勉強しないとおかしなこと書きそうだ

2010-11-21 01:32:47
Mochimasa @Mochimasa

@ublftbo で、結局サンプルサイズが大きくなったときに、一般にP値が下がると言っていいんですかね。検出力が上がるのは直感的に事実だと思うんですが。

2010-11-21 01:35:22
@ublftbo

ちょっと統計について質問です。「サンプルサイズを大きくすればp値は小さくなる」という表現は、統計学的に許容されるものと言えるでしょうか。それだけだと不正確、言葉が足りない、などありましたら、ご教示頂けると幸いです。

2010-11-21 01:39:05
使いません @microstory

やっぱさっきのツイートで書いた印象はまだ保留にしておいたほうがよかったようです。うーむ、難しいです

2010-11-21 01:41:10
@ublftbo

@Mochimasa 有意水準の決め方も、検出力などとの兼ね合いですよね。いわゆるパワーアナリシス、例数設計の問題。なにしろ、『サンプルサイズの決め方』という本があるくらいですしw

2010-11-21 01:54:19
Y Tambe @y_tambe

メーカー側も、さすがに「有意差あり」とは言わずに「傾向が見られる」と言ってる。論文のdiscussionでは許容されるけど、それは「なので、さらなる検討が必要」と続けるからこそ。今回のように「結論」と見間違わせるのは不誠実。@Mochimasa メーカー側は10%で有意差あり

2010-11-21 01:56:45
Y Tambe @y_tambe

まぁどのみち、有意差はあくまで定性的な指標だし、効果を謳おうとする場においては「付いて当たり前、なければデカい口は叩かない」というのが鉄則。

2010-11-21 01:58:45
Y Tambe @y_tambe

「p値は小さくなる可能性がある」なら可だと思いますが、断定は避けるべき部類かと。@ublftbo ちょっと統計について質問です。「サンプルサイズを大きくすればp値は小さくなる」という表現は、統計学的に許容されるものと言えるでしょうか。

2010-11-21 02:00:14
@ublftbo

よく使われる言い方としては、「サンプルサイズが大きくなれば、母集団での差が小さくとも有意になる(検出力が高い)ので、有意だから即どうこうとは言えない」といったものがありますよね。実質科学的な考察をせよ、と。

2010-11-21 02:03:48
Mochimasa @Mochimasa

@y_tambe しかも、あれを「約30%低減」って言っちゃうマーケティングテクニック(笑)。オッズ比の95%信頼区間が0.7252-3.9862なのに。

2010-11-21 02:03:56
@ublftbo

@y_tambe p値が小さくなる傾向がある、という言い方も考えたのですがどうでしょうね。「傾向」も別の所でよく使われるので、あまり好ましくない気も、、、「小さくなりがち」とかどうでしょう。

2010-11-21 02:04:47
Mochimasa @Mochimasa

@ublftbo 資料の紹介ありがとうございました。有意水準ってサンプルサイズに応じて変えなきゃいけないんじゃね? ってのが素人の素直な感想ですが、どうなんでしょうね。

2010-11-21 02:15:33
@ublftbo

@Mochimasa 何を調べたいか、にもよると思います。たとえば品質管理なんかだと、αエラーは生産者リスクなので、下げすぎると消費者の負担が増大するとか、医薬品など生命に関わる製品の場合には厳しくとるとか。

2010-11-21 02:25:27
Y Tambe @y_tambe

有意水準はしょせん、「母集団の分布が等しい」という帰無仮説が棄却できるかどうかなので。有意水準としては、0.05, 0.01, 0.001で「*」の数を使い分けることはあっても、それ以上の意味は持たせないですね。@Mochimasa @ublftbo

2010-11-21 02:29:03
Mochimasa @Mochimasa

@ublftbo いずれにしても5%か10%で検定するのが怖くなってきましたよ。

2010-11-21 02:29:53
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