MusOpen、著作権フリーなクラシック音楽リリースに向けて11,000ドルの資金調達に成功 45
ストーリー by hylom
フリーな音楽をあなたにも 部門より
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あるAnonymous Coward 曰く、
クラシック音楽のパブリックドメイン音源を集積し配布しているMusOpenが、著作権の切れた曲の録音資金の目標額であった11,000ドル(およそ100万円)を集めるのに成功した(本家/.)。
この資金は録音のための設備利用やフルオーケストラを雇うのに使用されるとのことで、ベートーベンやブラームス、シベリウスやチャイコフスキーの交響曲の録音が予定されている。資金集めの締めきりは9月14日であり、今後さらに1000ドル集まるごとに録音曲が追加されていくとのことだ。
MusOpenでは、著作権がとうに切れている楽曲を録音し、ロイヤリティーフリーでリリースすることを目標にKickstarterで資金集めを行っていたとのことで、現在では36,000ドルを超える資金が集まっているそうだ。
IMSLPもあります (スコア:2, 参考になる)
この手の分野としては、 ISMLP [imslp.org] がありますね。
こちらの方は、楽譜収集が主体ですが、演奏も収集してます。
MusOpenの方の楽譜を見てみましたが、出典が不明です。ISMLPだとその辺は明記されています。
ちょっと詰めが甘いかなあ。
うまく連携すればいいと思うのだけど、難しいのかな。
Re:IMSLPもあります (スコア:1)
MusOpenに置いてあるショパンの練習曲とブラームスのピアノ五重奏の楽譜を
ダウンロードしてみたのですが,IMSLPにあるものと全く同一のPDFファイルでした.
100万円で雇えるオーケストラって (スコア:2)
会場代とか、録音編集もあるだろうから、
50人雇って、一人1万円ってところで、
演奏と今後の知的財産権を主張しないいうことだと
アマチュアレベルのオケしか使えないでしょう。
Re: (スコア:0)
なかなか計算高い耳をお持ちのようでwww
あなたがたくさん寄付をすればきっと素晴らしい演奏になるでしょう
Re: (スコア:0)
>ギャラが高い演奏でないと聞くに堪えないとw
>なかなか計算高い耳をお持ちのようでwww
音楽って嗜好品だから当然な話だが。
まあ、貶すために値段で判断している様に書いているが、違うよね。
その値段で充分に価値のある演奏が得られるかどうかと問うているだけだ。
まあ用途に合わせて使えば良いだけの話では有るんだが、どの程度の利用に迄耐えるのかってのは気にはなるよ。
サイトのBGM程度には使えるってのか、学校で校内放送程度には耐えるのか、喫茶店で流しても客は嫌がらないのか。
少なくとも、演奏をオケで選んでいる様な人には向かないかも知れない。
でもま、そのレベルが解らないと何に使えるのか判断のし様も無いからな。
著作権保護期間が短い国で運営すれば (スコア:0)
聴くに堪えるレベルなんですかね。
別に新規に録音しなきゃいけないものでもない。
MusOpenの主旨は
We aim to record or obtain recordings that have no copyrights
なんだから、著作権切れの過去の名盤を音源にしてもいっこうにかまわないはず。
演奏者の著作隣接権は日本だと公表後50年(権利者が個人だと死後50年)なので、この条件に合致したLPの名盤なら誰でも大手を振って公開できる。ウン百円で売っている名盤CDはだいたいこの類。もっとも米国はミッキーマウス保護法のせいで保護期間が長いから、公開できる音源が限られてくるけど。
待てよ。ってことは、このプロジェクトはできるだけ著作権の保護期間が短い国で運営すればいいわけか。
Re: (スコア:0)
LPを音源にするとLPレコードの発行者の著作隣接権も発生するので、「LPの発売後50年」の条件も加わるのでは? 演奏日とLPの発行日とを比較すると後者の方が後になるはずなので、むしろこちらの条件の方が支配的なような。
Re:著作権保護期間が短い国で運営すれば (スコア:1)
指揮者+オーケストラ+ソリストの組み合わせで、指揮者とソリストが個人として著作権を持てるのだとしたら、若い頃の録音は結構な長期間著作権が続くのではないかと。
弦楽四重奏の各メンバーは個人なのか団体員なのかとか、ピアノ伴奏付き独唱曲の場合はどうなるんだとかも気になる。
マルチトラックで録ってくれないかな (スコア:2, 興味深い)
音楽情報処理や信号処理だけでなく,演奏家にとっても貴重な材料になると思うのだけど.
Re:マルチトラックで録ってくれないかな (スコア:1)
完全に奏者ごとに分離していて、かつ完全に同期してるフルオーケストラの録音なんて
どんだけの設備と時間とお金がかかるんですかね…
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
100万程度だと録音の手間だけで赤字になれるな。
(+_+) (スコア:1, オフトピック)
Re: (スコア:0)
ですね
対応願います>管理者様
Re: (スコア:0)
まぁ、時間指定掲載もできるしな
11,000ドル(およそ100万円) (スコア:0)
Re:11,000ドル(およそ100万円) (スコア:3, おもしろおかしい)
このコメントがでて半日、未だ100万円をベースにしたコメント多数
モデレーターと編集者の方、是非対応をお願いします
Re:11,000ドル(およそ100万円) (スコア:4, すばらしい洞察)
ドル83円で計算すると$11,000は91万円 [google.co.jp]になりますが、91万円と100万円の違いで、何か議論の内容が変わるのでしょうか?
ちなみに、元の、本家/.ストーリーでは$13,000(=108万円)ってなってる。
こういうのは数値のオーダーが重要であり、細かい数値を見ても意味はないと思います。
91万円とか108万円みたいな細かい数字を出すよりは「およそ100万円」で十分。
Re:11,000ドル(およそ100万円) (スコア:1, すばらしい洞察)
そんな秒単位で変わる指標に追従できるわけ無いんだから細かいこと言わない。
投稿時点で82円切ってるみたいだけど、それでも90.2万でしょ?ざっくり100万でいいじゃん。
どうしても気になるなら宇宙の年齢でも数えとくといいかもよ。
Re:11,000ドル(およそ100万円) (スコア:2)
とか書かれたまさにそのとき、日銀介入により84円まで戻しましたね。
ドル円レートの追従が如何に馬鹿馬鹿しいかよくわかりました ;-)
英語がわからん (スコア:0)
演奏家の著作権はどう処理するの?オーケストラが、今後一切権利主張しないっていう契約で演奏しているの?
Re:英語がわからん (スコア:3, 参考になる)
演奏者一覧 [musopen.com]を見ると、
っていう感じの構成になってるっぽい。
個人とか学生楽団は、多分自分たちの演奏を寄贈したんだと思うんだけど、軍楽隊の演奏はどうなってるんだろう。
NASAが撮影したの写真なんかは「国の著作物 = 国民の共有財産」ってことでパブリックドメインになってるっぽいけど、軍楽隊の演奏も同じ理由でパブリックドメインになってるんだろうか。
MusOpenにはフリーの楽譜も置いてある [musopen.com]ので「曲を聴いてたら、演奏したくなったので楽譜をダウンロード。楽譜のお礼に演奏を寄贈しよう」っていう流れになれば、うまく廻り出しそうだな。
Re:英語がわからん (スコア:2, 参考になる)
Musopenの本家 [musopen.com]に何となく書いてあるね。
without any copyrightsってことなので、
演奏者の権利もろもろ含めてと解釈できるかもね。
気になるのは、ダウンロード総数からの
割り算で一人あたま5ドルの寄付を希望していること。
オーケストラの費用はクリアできるとしても、
レコーディングスタジオやマスタリングの費用を見積もってないのが気になります。
ロスレス音源である利点やCCライセンスの利点が
どれがだけ寄付に結びつくのかが、ポイントだと思うなぁ
Re:英語がわからん (スコア:1)
どっかのオケと契約してコンサートの録音の権利を買い取るのかなぁ?
# ついでに放送局とも契約して放送音源から権利を買い取るような感じにすれば
# マスタリングの費用すら直接的には持たなくて済むし。
Re: (スコア:0)
ゲネプロ [wikipedia.org]を録音するって手があるよ。
これなら、スタジオ録音ほどのコストはかからないし、ライブ録音ほどのノイズは入らない。
Re: (スコア:0)
曲自体の著作権が切れてても既存の演奏は著作隣接権があってそのまま使えないから、今後一切権利主張しないっていう契約で新たに録音する必要があるという話だってことくらい、常識的な推論能力があればすぐに分かると思うけど?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
「今後一切権利主張しないっていう契約で新たに録音する」ことを想定して
「オーケストラが、今後一切権利主張しないっていう契約で演奏しているの?」って質問してるなら
「答えがYesである」ことぐらい,常識的な推論能力があればすぐに分かると思うけど?
Re: (スコア:0)
「オーケストラが、今後一切権利主張しないっていう契約で演奏」(+録音)という方法以外で「楽曲を録音し、ロイヤリティーフリーでリリースする」ことができるの?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
こういう馬鹿にイチイチ反応しない。
だいたい常識的とかの言葉を使うやつって世間知らずの馬鹿だから。
世の中に常識なんてない。あるのは単なる思い込み。
推論能力?
現実に調べもしないで妄想述べてるだけでしょう。
Re:英語がわからん (スコア:2)
Re: (スコア:0)
元コメにいたっては調べもしないどころか本家をよみもしてない
指揮者次第 (スコア:0)
>ベートーベンやブラームス、シベリウスやチャイコフスキーの交響曲
個性的な録音がひしめくこれらの曲で勝負するのは余程の指揮者をつれてきてフリーな条件で演奏してもらわないと「やっただけ」になるんじゃないかな。この世界も権威主義だったり人気だったり、いろんな要素があるからプラス方向にもマイナス方向にも働く要素はあるけどね。
少なくとも著作権フリーだから買う、という奇特な人は少ないと思う。
ナクソスやブリリアントとかでかつての「名盤」が恐ろしく安く買える時代だからねえ。
Re:指揮者次第 (スコア:3, すばらしい洞察)
どんなに安くったって、著作権フリーとそうでないとの間には大きな隔たりがあると思います。
自分で聴いて楽しむだけなら、著作権フリーと格安とは、似たようなものかも知れませんし、
わけのわからない指揮者によるフリーな演奏よりは、自分の好きな有名指揮者の演奏を
お金を出して楽しむほうがよいかもしれません。
しかし、著作権フリーでないと実現できないような、今までありえなかったような新しい使い方が、
アイディア次第で出てくるのではないかと思います。
出てこないかもしれませんが。
Re:指揮者次第 (スコア:2, 興味深い)
クラシックの著作権フリースコアを利用した例としてはパロディウス・シリーズ [infoseek.co.jp]が思い浮かびます. クラシックでも著作権が残っているものだと利用が面倒くさくなるんだとか.
# このせいでベートーベンの交響曲九番はネコシップのテーマとしてすりこまれている
著作権フリー (スコア:2, 参考になる)
人によって使い方が違うようで。単純に著作権と言っても
A) 作曲家の著作権
B) 演奏家の著作隣接権
があって、MusOpen の今回の取り組みは A が切れてるものに対して
B をロイヤリティフリーにするという話だから A も B もフリーな例。
一応 A と B は独立なので組み合わせ的に 4 通り考えられると。
#1825339 [srad.jp]さんは (A もフリーという前提かもしれないけど) B についてフリーだとしたときの話。
#1825343 [srad.jp]さんも同じかな?
# でもクラシックの世界で「著作権フリー」って使う場合って A がフリーと言うか切れたと
# いう意味で使うことがほとんどで、B がフリーなら「ロイヤリティフリー」だよなぁ…
それに対して#1825392 [srad.jp]の SteppingWind さんは A がフリーの場合の例、のように読めます。
# オフトピですがパロディウスで使われてる剣の舞はまだ作曲家の著作権が切れてません。
# ハチャトゥリアンが亡くなってまだ 30 年ちょっとしか経ってませんので…
Re: (スコア:0)
Bは著作権ではないのだからBがフリーなことを「著作権フリー」と言うのはそもそも用語の使い方が間違っているでしょう。
バズワードとしての
HTML5著作権フリーについては知りませんけど。Re:著作権フリー (スコア:1, おもしろおかしい)
演奏家の権利が保持されたままなので、「著作権フリー」をうたいながら許諾なしでの利用ができないモノがあったらなかなかおもしろいですね。
バズワード詐欺というか。
あと、楽譜の校訂・編集者に二次著作物の権利が発生するんじゃないかなあ。
ブルックナーのノヴァーク版とか。
個性的な演奏はまだ求められていないのでは? (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:個性的な演奏はまだ求められていないのでは? (スコア:1)
パブリックドメインとして使う以上、その通りだと思います。
ふと思ったんですが、今のDTM技術ならコモンズ素材的な使い方をするには十分なクオリティのものができるんではないかと思うし、無理にオケそろえて収録するよりも腕利きのDTM屋を一人雇って打ち込みしてもらった方が良いんじゃないだろうか。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
Re:指揮者次第 (スコア:1)
著作権切れということでメーカーも販売も著作権料を全く払ってないです。
ウェブページや自作動画のBGMに使ってもたぶん大丈夫じゃないかなあ。
Re:指揮者次第 (スコア:2, 興味深い)
歪みやノイズがかなり多く,ダイナミックレンジもかなり狭いものでした.
当然ですが,音質では現代の録音に全くかないません.
(ついでに,モノラル録音だったりします)
BGMに使うにしても,音質が悪過ぎると感じました.
むしろ,BGMだからこそ,歪みが気になるのではないでしょうか.
芸術性の高い演奏は癖が強い演奏なので,合わせるモノを選んでしまうという意味でも,BGMには使いにくそうです.
# 昔の映画のような映像になら歪んだ音が合いそうですが,ニッチですよね.
# 音質の良い音源があれば,歪んだ音を作ることは出来ますし.
Re:指揮者次第 (スコア:2)
その部分の権利を放棄しているのであれば問題なしですが(実際問題としては勝手に使っても「たぶん大丈夫」であろう、というのは置いておいて)
まあ要はそこもクリアにした物を、という取り組みなのでしょう。