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41歳で会社を辞めてブログだけで食べてるすごい人!立花岳志氏

17年間、翻訳会社のサラリーマンだったのに、
41歳(2011年)に退職し、なんとブロガーだけで、
今は食っているというすごい人がいる!
立花岳志氏。
本人に取材したわけではなく、
立花岳志著の「ノマドワーカーという生き方」を読んで知った。

人生あきらめるもんじゃない。
好きを仕事にできる。
はじめるのに年齢が遅いなんてない。
前職なんてぜんぜん関係ない。
多くの人に勇気が出る経歴なので、
本書の書評と合わせて紹介します。

たまたま書店で「ノマドワーカーという生き方」という本が目についた。
中身を見てみると「ノマドワーカー」についての本というより、
1日30PVだったブログが今や月間160万PVのブロガーになった、
プロフィール中心の本だったので買って読んでみたけど、
こんな人がいるなんて、世の中捨てたもんじゃないと思う。

この年齢でこの経歴でこの短期間で、
ブロガーに転身できるってものすごい。
まず、勤めていたのは翻訳会社で、
出版社だとか新聞社にいたわけではない。
そこで転職もせずに17年間も勤めていた。
言ってみれば普通のサラリーマンだ。

ブログをはじめたのは2008年末の39歳から。
1996年からネットで公開日記をはじめていたとはいえ、
本格的にブログを立ち上げ、やろうと思ったのが、
39歳でつい最近。
はじめは1日30PVぐらいしかなかったという。

会社員として勤めながらも、
自分の書きたいものを書いて食べていきたい、
という夢を実現するため、1日3回更新を続けた。

この点はユニークだが、書くジャンルは1テーマ絞りではない。
私もずっとブロガーとして悩んでいたのは、
ブロガーとして成功する常套手段は、
1テーマに絞ることなのだが、
この方もそれに疑問を持ち、
1:Mac、iPhone、iPadなどのアップル系ガジェットやネット関連
2:書評
3:ランニングとダイエット
の3分野を中心に書いていったという。

徐々にブログのアクセス数が伸びていき、
次期社長になってほしいとまで言われていた、
17年間勤めていた翻訳会社を2011年41歳で退職。
文章を書くというやりたいことをしていきたいと独立した。

ただ離婚歴が一度あり、親の借金を引き継いで、
返済していたという経歴があり、
決して経済的に恵まれた環境があったわけではない。

何がすごいかって、ブログのアクセス数があり、
広告掲載しているので、その収入があるとはいえ、
今時点ほどアクセス数はなかったにもかかわらず、
独立を決意したこと。

またそれだけでは食っていけないと思ったのか、
当初は請負のライター仕事もしていたが、
ブログだけで食っていきたいと、
請負仕事を全部断ってしまったという。

でも今は月間160万PVがあり、
ブログの広告収入だけで食べていっているという。

すごい。
こんな人もいるんだ。
本を読んではじめて知った。
やればできるんだな。
そんな勇気をもらった。

ただこの方の経歴に感銘を受け、
本のその部分についてはむさぼるように読んだが、
本の内容として考えると、
最近はやりの「ノマドワーカー」という言葉をつければ、
売れるんじゃないかみたいなタイトルのつけ方で、
ごくわずかはノマド的なノウハウも書いてあるけど、
ほとんど本書を占めているのは、
・どうやってブロガーになったか
・ブログの書く話題をどう絞ったか
・どんなことをブログで書いているか
・主催しているイベントのこと
・ブロガーとして知名度をあげるためのネットツールの使い方のコツ
といった内容で、タイトルにやや偽りあり、
「ノマドワーカーという生き方」というより、
「ブロガーという生き方」なんじゃないか。

私はそっちの方が自分に興味があったので、
読んでいて非常に役立ったし、おもしろかったけど、
アマゾンとかで「ノマド」というタイトルだけ見て、
ノマドノウハウを期待して買った人には、
やや内容違うじゃんって突っ込みが入りそうだと思う。

またこれも本として非常に残念なのだが、
表紙に何の変哲もない、何のインパクトもない、
というかむしろナルシスト?!と思ってしまうような、
外のカフェでノートパソコンと著者の姿の写真を使っていること。

この方を知っているファンの人が買うなら、
この写真でも問題はないと思うけど、
せっかく本を出版したのだから、
ネットで知らない人が読んでくれる可能性があるのに、
こんな表紙とは実にもったいない!
正直、私もこの表紙見て、手にとるのやめようと思ったぐらい。

本の表紙に本人写真使って売れるのは、
ホリエモンとか芸能人とか有名経済評論家とか有名経営者とか、
テレビに出ていて誰もが知っている人ぐらい。
誰かもよくわからない、普通の男性の写真載せても・・・。

またタイトルにひっかけて、
「ノマドワーカー」だから「カフェでパソコン」
という非常に単純な図式で考えたのだろうが、
カフェでパソコンなんて別に何も珍しくない。

ノマドにひっかけるんだたら、
どっか海外の砂漠でもノートパソコンで、
ネットがつながって仕事できてるみたいな、
そういう写真だったらまだインパクトあると思うけど、
この中途半端な写真は一体・・・。

別に写真使わなくても、
ビジネス書なんだから文字だけでデザインしてもいいのに、
と思ってしまう。

ブロガーとしてどう食べていくか、
という点について知りたかった私にとって、
この本は素晴らしい内容だったが、
表紙写真で一般読者の目をそらせてしまい、
タイトルで誤解を与えて買わせてしまう、
または買わなくなってしまうと考えると、
非常にもったいないなと思います。
無論これは著者の問題ではなく編集の問題だけど。

それにしてもすごい人。
17年間会社員として勤めた仕事内容とは関係ない話題で、
39歳からブログをはじめて41歳でブロガーとして、
独立する決断ができるなんて。
すごく勇気をもらえる本です。

・「ノマドワーカーという生き方」立花岳志著

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by kasakoblog | 2012-09-06 21:50 | 書評・映画評

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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