2011年3月25日21時15分
気象庁は25日、東日本大震災の余震活動について、震源の南側にあたる福島、茨城県沖で北側(宮城、岩手県沖)よりも約1.4倍多く発生していると発表した。マグニチュード(M)5.0以上の余震は352回(25日正午現在)発生し、昨年日本周辺であったM5.0以上の地震の約2.3倍に上っている。
同庁によると、余震の発生地域は、本震の震源(宮城県・牡鹿半島沖)を中心に南北約500キロ、東西に約200キロ。352回の余震のうち南側が205回、北側が147回だった。本震によって震源の北側の領域で断層が大きく割れたのに対し、南側には割れ残りがあるため余震活動が活発になっているという。
2010年に日本周辺で起きたM5.0以上の地震は153回。09年は144回だった。東日本大震災の余震はこれらをはるかに上回るペースで起きている。