社内起業家としての経験を活かし、気合いで事業計画を書き上げてみたものの、国内と違って一番頭を悩ませたのは優秀な人材の確保。
特にGoogle、Facebook、Zynga、Twitterといった一流ベンチャー企業がひしめくシリコンバレーにおいて、引く手数多の優秀な現地エンジニアを採用するのは至難の業です。
知人の紹介やエージェント利用など、あらゆる手を尽くして採用活動に力を入れてみたものの、最初の段階で、現地エンジニアの採用は失敗に終わりました。(エンジニア以外は若干名採用できた)
現在下記の事業を展開していますが、作ったのはすべて日本人エンジニアです(パートナー企業含む)。実績としてはまだまだですが、普通にシリコンバレーのベンチャー企業と戦えているという実感があります。年内にさらに複数のサービスがローンチ予定です。
(最高位:iTunes全米無料カジノゲームジャンル17位)
■メディア事業
ピグの海外版で、最近では中国国内でもリリースしました。
上記事業の中で、日本人エンジニアとして象徴的なめざましい活躍をしてくれているのが、T君(通称ピーター)です。
彼は社員の紹介で入社し、今年春に日本からやってきたのですが、開発経験のないObjective-C(プログラミング言語)を即座にマスターし、メディア事業のFree App KingというiPhone向けアプリを2ヶ月で完成させました。
以後も彼は情熱的に改善を重ね、累計300万ダウンロードのヒットサービスの立役者となりました。今月下旬には更にビジネスを拡大するために待望の新サービスも実装されます。
米国で働くとなると英語の心配をする人が多いのですが、ピーターは英語の面でも象徴的な存在です。渡米当初は英語が全く出来ず、自己紹介もままならない様子でしたが、文法が無茶苦茶でも自分から積極的に発言していきました。
I meeting him.(彼とミーティングをしました、、、と表現したかった)という初期の英語表現が社内の伝説になっています。
ある日、ピーターが技術的な件でアップル社に電話するというので、英語での電話で無事に要件を終えられるのかと周りの皆は耳をダンボにして聞いていました。
ピーターの電話での第一声は
「Are you apple?(アーユーアッポー)」
でしたが、なんとか意思疎通をし、問題は見事に解決されました。
今、CyberAgent Americaのオフィスでは原則日本語禁止ですが、ピーターは普通に英語で業務に携わっています。最近ではスティーブ・ジョブズの伝記を英語版の電子書籍で読むという成長振り。もちろん彼の英語力はまだまだですが、渡米当初に比べると驚くほど上達したし、いまも自ら先生を雇ってプライベート英会話レッスンを受けています。
随分長い前置きでしたが、このブログで私が言いたかったことは、
「日本人エンジニアは海外でも通用する」
のはもちろんのこと、もし自分の作ったサービスを海外のユーザーにも使ってもらいたいという気持ちがあるなら、
「国内のサービスだけ開発していたのではもったいない」
ということです。
ピーターのように世界で活躍できる優秀な日本人エンジニアはまだまだ沢山いると思うので、是非そういった方々と一緒に世界市場で戦いたいと思います。
ここ1年で、だいぶ海外市場の地盤固めができてきました。内製化をさらに加速し、良いサービスで世界市場で成果を出すために、海外に興味のあるエンジニアの方を絶賛募集中です!
ポイントとしては、エンジニアの方々の能力を世界にレバレッジしていただくために
・海外向けのサービス開発に携わっていただきます
・海外出張や駐在のチャンスがあります
・渡米当初英語はできなくても構いません
応募はこちらから。
※会社名がジークレストになっていますが、サイバーエージェントと同一と考えていただいて大丈夫です。
お会いできるのを楽しみにしています!