前回からの続き


鍵盤を外してみるとそこには・・・?

$ピアノのハナシ -ピアノ調律師の日記-

やっぱりありました。


写真下部のカタマリ。
これはフェルト類が集まってできた“巣”です。
無くなっていた部品も、この巣の一部になっていました。


そう、犯人は・・・



ピアノの中に侵入したネズミでした。
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おそらくペダルの隙間から入ったのでしょう。
ピアノの中のいろいろな部品を集めてきて、ここで暮らしていたみたいです。
そばには白骨化したネズミさんも・・・。

巣があった場所を掃除してみると木の板の部分もかじられてえぐれていました。

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ネズミは音に敏感なので、音が出ていたり真上で鍵盤が動いていたりするとピアノの中には住みづらくなります。
こういったネズミの被害に合いやすいのはあまり弾かれていないピアノです。
こちらのピアノも22年ぶりの調律で、その間はほとんど弾かれていないとのことでした。

ここまでかじられてしまうと修理箇所が多いので全部直すのはなかなか大変です。
今回はひとまず徹底的に掃除をして調律、とまずは弾ける状態にするところまでの作業でした。


中嶋ピアノサービス
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