Ali Luke氏はフィクションもノンフィクションも手がけるライターであり、ライティングの講師でもあります。彼女は自身のウェブサイト「Aliventures.com」でライティングについて執筆しており、ニュースレターを購読した人には電子書籍「How to Find Time For Your Writing(ライティング時間の見つけ方)」を無料で配布するなど、精力的に活動しています。今回は、Ali Luke氏が「目標を達成するために必要な7つのアドバイス」について語ります。

私たちは誰でも「日々の生活を改善したい」という意志を持っています。ダイエット、フィットネス、本の執筆、転職、禁煙、カフェインを減らすなど、大きな目標を立てて実行しようとします。しかし、多くの場合、そのような目標は長続きしません

新年に決めた抱負を1カ月で諦めたことはないでしょうか? 月曜日に始めたダイエットを水曜日にギブアップしたことはないでしょうか? 三日坊主にならないためにも、私のアドバイスを参考にしてみてください。

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 1. 集中する目標を決める

今、自分にどのような目標が必要か、考えてみたとします。ダイエットはしたいし、転職もしたい。人間関係は良好でありたいし、部屋の片付けができる人にもなりたい。これらはとても良い目標ですが、一度にすべて実行しようとするのは考えものです。まずは1つか2つの目標に集中すれば、実際に目標を達成する可能性が高まるでしょう。

2. 決めた目標に責任を持つ

責任を持つことで強いモチベーションにつながります。立てた目標のことを知っているのが自分だけなら、食べないと決めたクッキーを食べたり、ランニングをサボったり、目標そのものを無視したりしがちです。目標のことを他人が知っていれば、やると言ったことを本当にやる確率が高まるでしょう。

目標を話す他人はたったひとりでもかまいません。できれば、似たような目標を共有している人に話すのが良いでしょう。また、大勢の人に話して「引くに引けない状況」を作るのもひとつの手です。例えば、目標の進展をFacebookに投稿するのはどうでしょうか? これなら、目標のための努力を止めにくいし、仲間が見つかる可能性もあります。

3. 記録を取る

もし、ダイエットのためにデザートを食べないようにしたいのなら、まずは「デザートを食べた記録」を取るようにしましょう。こうすれば、自分がいつもどのくらいデザートを食べているかを常に把握できるようになります。

目標達成の進展を記録する方法は、Facebookだけではなく、さまざまあります。エクセルシートに毎日(もしくは毎週)記録していくのもいいし、シンプルにカレンダーへマークをつけていくだけでもいい。日記を書いて、日々感じることと合わせて進展を書きとめるのも手です。自分に合った方法を選ぶといいでしょう。目標達成の進展を記録すると、2つの大きなメリットがあります。「これまで積み上げた努力を再確認できること」と、「目標を忘れにくくなること」です。

4. 現在の習慣とセットで考える

私たちが日々行っていることの多くは習慣的なものです。起床時間、朝食、身支度、仕事に出る前のコーヒーなどは、すべて習慣といえます。

新しい習慣を追加したいときは、既にある習慣とセットにして追加するのがいいでしょう。例えば、朝ごはんを抜かずに食べる習慣を追加したい場合、シャワーを浴びる直前にバナナを食べるのはどうでしょうか? こうすれば、食べ忘れる可能性は少なくなるはずです。

5. 「目標達成で得られること」を意識する

長期的な目標に取り組んでいると、モチベーションを保つのが難しいことに気づくでしょう。がんばって行動しているのに、あまり報われていないような気がするかもしれません。

モチベーションを保つためには、そもそも「なぜその目標を立てたのか」を定期的に思い出すようにしてください。ダイエットが目標であれば、達成したときに得られるのは、「健康になること」、「自分の体に自信が持てるようになること」などでしょう。

6. 目標までの過程を楽しむ

目標達成までの道のりをできる限り、楽しめるように工夫しましょう。日常生活での苦痛が減るだけでなく、立てた目標も長続きしやすくなります。

もし「定期的なエクササイズをすること」が目標なら、心から楽しいと思えるエクササイズを探しましょう。スイミング、サイクリング、ウォーキング、ランニングが楽しいと思えるかもしれないし、少し変わったものであれば、フェンシング、フライングディスク、トランポリンでもいいでしょう。アクティブになりたいなら、「ジムに毎日通う」以外の方法もあると覚えておいてください(エクササイズが楽しめない時は「勝手なストーリーを設定する」と面白くできるかもしれません)。

7. 完璧を求めない

私たちが目標をあきらめてしまう原因のひとつは「完璧を求めてしまうこと」にあります。ダイエット中なのについ間食をしてしまったとき、「もういいや」と投げやりになってしまったことはないでしょうか。

少しくらいルールが守れなかったとしても、全体的な進展に大きな影響があるわけではありません。完璧を求めるのではなく、80%の達成率を目指すようにして、残りの20%はあまり気にしないようにしましょう。確かに目標達成は少し遅れるかもしれませんが、ゴールに到達する可能性自体は大きく高まります。

Ali Luke氏のアドバイスは、以前にライフハッカーでもご紹介した「SMARTEST」な目標設定をより具体化してくれたといえるでしょう。「目標を立てることで達成感が得られ、向上心も高まる」や「夢や希望よりも目標にした方が実現に向けて動き出せる」といった記事もありましたが、人生や毎日を充実したものにするためにも、「目標を立てる」というのは有効な方法といえそうです。

Seven Great Ways to Make Your Good Intentions Last | Dumb Little Man

Ali Luke(原文/訳:大嶋拓人)