【project GFF】GFF主要三社インタビュー全文掲載(第12回)

※2007年夏の福岡について

070914_02.jpg※このインタビュー記事は、電撃PlayStation 9月14日発売号付録「project GFF」に掲載されたものの完全版になります。

松山:せっかくなので、僕たちが会社説明会などの活動を通して、求めている人材というか、こういう人がいいよねと考えているイメージのお話を、最後にしようか。どうする?

日野:じゃあ、松山さんから。

松山:ゲームを作る、ゲーム作りを志すという点で、技術や知識も必要です。準備はもちろん必要ですが、もっと必要なのは情熱です。もっと言うと、折れない心です。情熱は、すべてに勝ります。抜けないトンネルも抜けられますし、越えられない壁も越えられます、情熱さえあれば。また、何をはじめるにしても元手なしで用意できるのが情熱でもあります。そこだけは負けないという人であれば、なんでもできると思いますよ。ただ、最近は、口ほどにもない人間があまりにも多い。それもまた事実です、非常に残念なのですが。ゲームがより一般化したのだと考えれば、それもしかたないような気はするのですが、ある程度は、僕たちゲーム業界の責任でもあると思います。物事を軽く考えて、ゲーム業界を志望する人が多くなってきている気がするのですが、僕たちも「ゲーム業界の仕事はこんな仕事だよ」ということを十分に伝えられてもいないですよね。機密保持契約というものもありますしね。今が一番大事な時期なんじゃないでしょうか。僕たちは、僕たちの姿を、しっかり若い人、子どもたちに伝えていかなければならないと思います。ただ、そんな状況でも、きちんとした結果を残す人間も入ってきているということは、どういう状況であれ、好きなものにはしっかりアンテナを張っている人間もいるということですよ。それも情熱なんだと思いますね。

日野:レベルファイブでは、ゲームのことはあまり知らないで入社してきた人が結果を残すということもあります。ゲームは知らないんだけど、絵を描くのが好きだとか、そういう人たちです。ゲームが好きであること、ゲームにくわしいことももちろん大事なのですが、ゲーム以外のことに知識や才能がある人にもチャンスはあると思うんです。たとえば絵を描くことが好きな人は、何かを描いて発表したい、世の中に出したいと思うわけじゃないですか。そういう舞台として、ゲームという分野もコミックや映画にも負けないくらいのものに成長してきたと思うので、ぜひ、ゲームを自分のステージに選んでほしいと思います。ゲームは何十万人に見てもらえるチャンスがある。他のものよりも映画と比較しても、平均的にはかなりの人に見てもらえます。自分が持っているものに対する思いの強さ、それが松山さんのいう折れない心じゃないでしょうか。

山倉:将来自分があるべき姿を考えられる人が、望ましいんじゃないでしょうか。途中で変わっていってもいいので、こうありたい、こういうゲームを作りたい、ということがしっかりしている人がいいですね。それがしっかりしていないと、振り回されます。ゲーム会社に入ったら、それで目的が終わったということではなく、10年後、20年後の自分のイメージをしっかり持っている人がいいなと思います。

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■FUKUOKA 2007

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