まずは
ピンディをじっくり観察してほしい。現地で私がどんな思いで撮影していたか、想像してもほしいのです。
右のほうからどうぞ。
何匹繋がれているか数えてみよう!分かるように撮っています。
ちなみに、一匹だけツクツクボウシ系のセミが混じっています。残りは全てニイニイゼミ系です。
オスとメスの違いも分かりますか?
これはピンディのカチューシャ。
***
さてさて。ではレストランへ乗り込もうではないか!
この日の昼食で寄ったお洒落レストランのおっちゃんは、私が頼んでもいないのにレストランの敷地でタガメを見つけてくれたりヤモリの名前を教えてくれたりセミを見つけてくれたり、と誠にサービス精神の旺盛な方でした。彼なら、頼み込めばなんとか作ってくれるのでは?というか彼しかいない!ということで、昼と同じレストランへ向かうことに。
一旦宿に帰り、レストランに着きました。
「あの。こんなものあるんですけど、これ料理してもらえませんか?」とおそるおそるピンディを頭から外して頼む。
あっさりOKで拍子抜け!ケケケ!
よかったよかった。ビールを飲んで待つことにしましょう。
*20分後*
結構時間がかかりましたが、皿に盛られた「揚げピンディ」が出てきました。
The Pindy's on the Plate .
では質問デス。調理後のピンディは外見が大きく変わっています。それはどこでしょうか?分かりますか?
肝心の味について。
う・・・うーん、例えるなら、まずすぎるエビ味ですかね。食感としても、すこーし軟らかめのエビの殻を食べている感じ。おせじにも旨い!とはいえない。ビールも進まない。ドライバーのおっちゃんも1匹しか食べないんですよ。やっぱり誰が食べても旨くはないんですね。残念ながらオスとメスの味の違いも分かりませんでした。
結局、早々に限界が来ました。これ以上腹にセミを入れると吐く気もしました。
上の質問の答えですが、脚がきれいにもがれている点が生時と違うところ。きっと脚があると口の中で刺さるんだと思います。脚をもぐ作業は結構面倒な作業だと思う。感謝。
どうしてもたいらげることができずに余ったピンディ。それらは腹をすかせて寄ってきていたネコにあげることにしました。
(ムルンダヴァで見た数匹のネコはみな不細工だった)
ガツガツ食べてねー。
あ?
おい・・・食べんのかい!
無念でございます。腹をすかせたネコも揚げピンディを食べ物とは認めてくれませんでした。
***
お腹がいっぱいになってくると、気になるのはその値段。
会計時「ピンディの調理代はいくらですか?」と訊きました。
特殊な注文だし、結構ぼったくってくるんではと覚悟もしてましたが、「サービスサービス!」とのおっちゃんの言葉にも感激!
これで『マダガスカルの珍味、マダガスカルオオニイニイゼミ(かってに名づけた)を食べないとね!』シリーズは完結します。
ずいぶんと長い記事になってしまった。
おわり