Google、「Google Chrome 15」の安定版リリース 「新しいタブ」を刷新

Webブラウザの「Google Chrome」のアップデートで、「新しいタブ」をAndroidのホーム画面のようなアプリ管理画面として使えるようになった。

» 2011年10月26日 09時38分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは10月25日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Google Chrome 15」(15.0.874.102)をリリースした。

 今回のアップデートでは、「新しいタブ」(タブの右端に表示される「+」をクリックして表示するタブ)の機能を刷新した。Webアプリストア「Google Chrome Web Store」との連係が強化され、同社のモバイルOS「Android」のホーム画面のようなアプリ管理機能を担うようになった。

 従来の新しいタブには、インストール済みのWebアプリのアイコンと、「よくアクセスするページ」と「最近閉じたタブ」へのリンクが並んでいたが、これらが別々のセクションにまとめられ、アプリとよくアクセスするページの2つのセクションを下のボタンで切り替えられるようになった。また、ページ右下に「最近閉じたタブ」ボタンが追加され、ここから閉じたページを再開できる。

 chrome 1 新しい「新しいタブ」。「よくアクセスするページ」を表示した状態。[2]をクリックすると「アプリケーション」セクションに移動する。[3]が「最近閉じたタブ」

 アプリケーションセクションでは、アイコンの並べ替えができ、サムネイルをクリックすると表示されるゴミ箱にドラッグすることでアプリの削除もできる。アプリのセクションは複数追加でき、セクションにラベルを付けることでアプリを分類できる。また、アプリケーションセクションの左上の「Chrome Web Store」アイコンをクリックすることでアプリストアに移動できる。

 Googleは同日、Google Chrome Web Storeもリニューアルした。ユーザーがストアのトップにアクセスするたびに、新しいアプリや拡張機能を紹介する画像が表示される。この画面では、アプリの画像にマウスを置いて、「Add to Chrome」をクリックするだけでそのアプリがインストールできる。

 chrome 2 新しくなったアプリストア

 各アプリの紹介ページでは、ユーザーレビューの投稿者がGoogle+のアカウントを持っている場合、そのレビュアーのGoogle+のプロフィールへのリンクが追加された。

 Chrome Web Storeは昨年12月にスタートし、今年5月に日本語にも対応。その際、アプリ内課金も可能になっている。

 セキュリティ関連では、合計28件の脆弱性に対処した。危険度は、Googleの4段階評価で上から2番目に高い「High」が21件、中程度の「Medium」が3件、最も低い「Low」が4件となっている。

 また、BEAST(Browser Exploit Against SSL/TLS)と呼ばれる攻撃に対処するため、セキュリティライブラリNSSを更新した。同社は、Chromeは同攻撃の影響を直接受けることはないとしている。

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