【3月29日 AFP】大統領選の結果をめぐって混乱が続くコートジボワールで28日、国際社会が当選を承認するアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相の支持派が、大統領に居座るローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)氏支持派が掌握する複数の主要都市を攻撃した。ワタラ氏側の攻撃の規模は、大統領選後最大。
 
 同国最大のココア産地の入口にあたり、戦略上の要衝であるドゥエクエ(Duekoue)では、1日中、双方が激しい戦闘を繰り広げた。ワタラ氏側は「多少の反乱分子はいるが」ドゥエクエを掌握したと発表。だがバグボ氏側は、戦闘は依然として続いているとしている。

 ワタラ氏側はここ数週間で、バグボ氏側が掌握していたリベリア国境に近い西部の5都市を奪取した。東部のガーナ国境の都市、ボンドゥク(Bondoukou)にも迫っている。

 双方の衝突では、これまでに少なくとも460人が死亡し、100万人が避難民となった。商都アビジャン(Abidjan)の住宅街でも連日、迫撃砲などが飛び交っている。(c)AFP/Christophe Koffi

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