Twitter、大統領選でのTPMが約33万件と発表 “くじら”は登場せず

ピーク時の1分間当たりのツイート数は32万7452件と記録を更新し、大統領選に関連するツイートは3100万件だった。

» 2012年11月08日 08時11分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Twitterは11月6日(現地時間)、同日投票が行われた大統領選におけるツイート関連の数値を発表した。イベントにおけるTwitterの利用形態が大きく変わってきているという。

 同日ピーク時(午後8時20分)のTPS(1秒当たりのツイート数)は1万5107件と、これまでの最高記録の2万5088件には及ばなかったが、TPM(1分当たりのツイート数)では、バラク・オバマ氏の再選確定が報じられた午後11時19分に32万7452件と記録を大きく更新した。これまでの最高TPMはロンドンオリンピック閉会式の約11万6000件だった。

 同社のInfrastructure Operations Engineering担当副社長、マゼン・ラワシュデー氏は、従来は年末年始やワールドカップでの決勝ゴールの瞬間などに叫ぶようなツイートが多かったが、最近はイベント期間中に継続的にツイートするユーザーが増えたと説明する。今回の選挙中、選挙に関連するツイート(ハッシュタグなどで抽出)は3100万件あったという。こうした現象は、ロンドンオリンピック閉会式やNBAファイナルでもみられた。

 Twitterはまた、オバマ大統領が再選確定の報道を受けてツイートした「あと、4年」という投稿が45万5000回リツイートされたことも紹介した。このツイートは投稿後約20分で約23万回リツイートされた。AllTwitterによると、これまで最もリツイートされたのはジャスティン・ビーバーの9月27日のツイート(本稿執筆現在22万3453回)で、オバマ氏のこのツイートは記録を更新したことになる。

 twitter obama 本稿執筆現在のリツイート数は75万件だ

 Twitterは今回の大統領選の期間中、記録的なピークを何度も迎えたにもかかわらず、“くじら”が表示されるようなサービス障害を起こすことがなかった(同社はサービス障害でアクセスできなくなると、小鳥に空中を運ばれているくじらのイラストを表示する)。ラワシュデー氏はRubyのランタイム最適化やモバイルクライアントからのトラフィックをRubyのスタックではなくJVMのスタックをヒットするよう再構成したことが奏功したとしている。

 同社のクリエイティブディレクター、ダグ・ボウマン氏は6日の夜、オバマ氏の3ワードツイートに倣って自身のTwitterで「くじらよ、安らかに眠れ」と3ワードでツイートした

 twitter doug ダグ・ボウマン氏のツイート

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