漁船転覆、中国人船員2人逮捕 業過致死容疑
石川県珠洲市沖で、刺し網漁船「第2新洋丸」が転覆し、船長の新章一さん(76)が死亡、長男の和宏さん(50)が行方不明になった事故で、七尾海上保安部は19日、第2新洋丸に衝突、転覆させたとして、コンテナ貨物船の乗組員で中国人の3等航海士、李世容疑者(29)と甲板員、王青林容疑者(22)を業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで逮捕した。
海保によると、李容疑者は当時の当直責任者で、王容疑者が操舵(そうだ)していた。李容疑者は「衝突の認識はない」、王容疑者は「私がなぜ逮捕されるのか」という趣旨の供述をしている。
逮捕容疑は15日午後8時半ごろ、外国船籍のコンテナ船(9810トン、18人乗り組み)で珠洲市沖を航行中、第2新洋丸に衝突し、章一さんを死亡させた疑い。
第2新洋丸は16日未明に珠洲市の北東約6キロ海上で転覆しているのが見つかった。海保は鳥取県の境港に寄港したコンテナ船を調べ、第2新洋丸に付着した塗料を分析、コンテナ船の塗料と一致したという。〔共同〕