mixi meetup 2010
mixiのイベントmeetup 2010に参加してきました。
2,000人という大勢を招待してとても、気合の入ったイベントでした。
関連した記事をメディアが書いていたのでまとめておきます。
- mixi meetup 2010:モバゲーも家電もmixiにつながる 「Webをソーシャライズ」宣言 - ITmedia ニュース
- mixi meetup 2010:「mixiアプリ」がスマートフォンにも 「世界初、3デバイス対応」 - ITmedia ニュース
- mixi meetup 2010:mixi、中・韓の最大手SNSと連携 北米・欧州のSNSとも協議 - ITmedia ニュース
- mixi提携続々=目立つグリー不在【湯川】 : TechWave
- 【mixi meetup 2010】①オープニングプレゼンテーション議事録:プロジェクトマネジメント10.0:ITmedia オルタナティブ・ブログ
- [jp] ついにmixiがトラフィックを外部に開放。mixiはソーシャルグラフプロバイダーになる
- ミクシィ、「mixi Graph API」などを発表 - ソーシャルグラフ外部提供へ | ネット | マイナビニュース
ハッシュタグも(#mm2010)も用意されており、オフィシャルアカウント(@mixi_PR)もtwitter上に用意され、Ustreamでも中継をされました。
h2. ソーシャルグラフプロバイダー
mixiが目指すものは「ウェブのソーシャル化」なのだという。
今回のカンファレンスのお題にもなっていたのが、
時代は「インターネット」から「ソーシャルネット」へ
というものでした。
「え?今更、ソーシャルネットって・・・」
と思う人もいるかも知れませんが、mixiが提唱する「ソーシャルネット」とは「インターネットに代わるもの」
であり、インターネットという概念と同じレイヤーで存在することができるネットワークなのだそうです。
そんな中でmixiは「ソーシャルグラフプロバイダー」として、ウェブのソーシャル化に取り組むのだと言いました。
ソーシャル化する手段として発表したプラットフォームが以下の二つ。
mixi Plugin → HTMLとJSを入れるだけ
あらゆるWebサービスを簡単に「ソーシャル化」できる仕組みです。Webサービスがソーシャル化することで、従来無かったユーザー体験を提供することが可能です。
また、mixi Pluginを活用し、Webサービスをソーシャルグラフに最適化(Social Graph Optimization)させることで、新たなユーザー獲得・流入の導線が生まれます。
本日公開したプラグインは以下のとおりです。
■mixiチェックボタン、mixiチェックボタンモバイル版
■Simple Post
Webサービスをはじめとしたメディアや、家電や携帯端末等といった情報端末等で、『mixi』のソーシャルグラフや各種機能を活用できるAPIです。
mixi Graph APIを利用することで、『mixi』のソーシャルグラフや各種機能を、サービス・デバイス等に柔軟に組みこむことが可能です。
本日公開したAPIは以下のとおりです。
■People API
■People lookup API
■Groups API
■Voice API
■Updates API
プレスリリースより
これらのAPIを使用しサイトのソーシャル化を行うことによりSGO(ソーシャルグラフ最適化)が発展していくと語っていました。
また、これらのAPIを外部に公開することで、バイラルを加速させることが可能だと言う。
身近な人に判定されるソーシャルグラフを開放し、mixiの外にもトラフィックを流しウェブをソーシャル化していくのだという。
mixi Graph APIは「mixiそのもの」であるために、外部サイトやデバイスとの連携が可能になる。
■楽天
お気に入り商品をマイミクと共有
ゴルフはモバイルも
レビューなど
楽天が導入
mixiチェックを導入
商品ページ、共通プラットフォームー、mixi
「僕の中の良かった人が買った商品ってなんだろう」→ソーシャルグラフによる動機づけになる
■はてな
はてなはソーシャルゲームを作れない
mixiチェックが出た
→情報、共有、コミュニケーション
→はてなの出番!
はてなここ、はてぶ、ダイヤリーで連携
■DeNA
守安功COO
「なんで、ここに呼ばれたのか・・・」
と発言すると、会場から笑い声が。
PVは日本一
モバオクでmixiチェックを開始
モバゲータウンでも実装
バーチャルグラフ
DeNAが持っているグラフは、ゲームによるバーチャルグラフ
この手の物(ソーシャル(リアル)グラフ)はmixiに任せる
mixiと親和性の高いゲームものから投入
今後は、共同で新たなソーシャル事業も検討
モバゲータウンと連携
ユーザーが違う、目指している点も違う、
ソーシャルゲームのプラットフォーム
モバゲータウンを使っている人はみんなmixiを使ってもらって構わない
技術的
今までは
mixi アプリ
mixi Connect
mixi OpenID
Connect
練習問題だった → テストしていた
Connectがバージョンアップ
mixi Plugin
mixi Graph API
mixi Plugin
簡単に設置ができる
だれがチェックしたかがわかる
Mixichecck
数行のhtml
Simple
外部で日記を書ける
いろいろボタンを解放
mixi Graph API
少し難しい
mixi アプリと似ている形式
→リクエストするとjsonがかえってくる
People API:ユーザーのープロフィールー取得
Groups API:公開範囲の指定分類訳を取得
Updates API
このグループの人だけのapiをくださいとリクエスト
Voice API:mixiボイスクライアントできる
Poople API:メールアドレスがマイミクであれば情報が取れる
全て世の中の標準に準拠して開発をしている
Oauth 2.0
→ドラフトの規格を使って作っている
twitterも参考にしている
全てはソーシャルウェブの進化のために
mixiOpen スタック
将来 Like 12月提供予定とのこと
その他
ビジネスサポートを予定
課金プラットフォーム
アドプログラム
mixiファンド
次のプラットフォーム 予告
mixi.jpと外部サイトの中間にソーシャルグラフのOpen領域を作る
他国SNSとアライアンス
中国最大のSNS「人人網」と韓国最大のSNS「Cyworld」と連携
→プラットフォームの共通化
笠原社長
ソーシャルグラフがもたらす新しい流れ
ネットのスタートはソーシャルストリームへ
情報経路はソーシャルグラフへ
全てのWebをソーシャル化
ソーシャルネットというインフラ
情報ではなくて、感情、エモーション
これが地殻変動の原因
ソーシャルネットにつながる世界は大きな可能性を秘めている
インターネットという概念と同じレイヤーでソーシャルネットを考える
コミュニケーションのインフラになる
ソーシャルグラフプロバイダー
感想
私としては、mixiの中に今とは別のソーシャルグラフを置いてきているので、いつか回収しなければならないと、ここ1年思っていました。
そういった人達って、mixiの中しか知らなくて、mixiが居心地の良い場所としてずっと使い続けている。
それがmixiの強みで、根強いファンがいる。
mixiの新しい2つの武器(mixi Plugin、mixi Graph API)の登場で日本のソーシャルネットにも、もう一波来そうな予感がしました。
会場ではtwitterという言葉を数回聞きましたが、一切「Facebook」の名前は聞きませんでした。
ローカルSNSを集めて、世界進出してきているFacebookに対抗しようとしているのは間違いありません。
ですが、mixiの最大の強みは、日本のソーシャルグラフを握っているソーシャルプロバイダーであるということです。
外部にトラフィックを流し、APIを開放することで、どんなWebサイトもmixiのソーシャルグラフを欲しがるはずです。
私自身、最近はmixiのソーシャルグラフを全く見捨てていたのですが、こういった国内のウェブ業界の流れを汲み取ると、再びmixiのソーシャルグラフを考え直す必要が出てきたと思います。
mixi Graph APIの登場により、どんな外部サイトへもhome.plが再現できるようになるのだと思います。
そういった時に必要となってくるのが、エモーションデザイン設計なのでしょう。
ウェブをソーシャル化するという目的やエモーション設計をする必要性が出てきた事実等、ソーシャル屋さんならではのプラットフォーム戦略を直接聞くことができてとても勉強になりました。
最近、ウェブ業界の人間が感じている、変化は「Web2.0」のように名前は与えられてはいないものの、明らかに地殻変動が発生していることを体感しています。
それは、スマートフォンの登場とtwitter、ソーシャルゲームという新コミュニケーションがもたらしたことには間違いありません。
Web2.0の騒動が終わりかけた頃には「SNSは踊り場に差し掛かったのでは?」との声も聞かれた時期もありました。
ですが、mixiはインターネットに代わる概念のソーシャルネットを世の中のWebに提供し、新たなプラットフォームになろうとしています。
mixiは、次のおもしろいステージへ日本のWebを連れていってくれるかもしれません。