永遠の名作、松本零士の『銀河鉄道999』と『宇宙戦艦ヤマト』。今年は『ゲゲゲの女房』のヒットで鳥取県の水木しげるロードが活気づいていたようだが、年末にキムタク主演の実写映画『ヤマト』が公開されることもあって、今日はひょっとしたら今後盛り上がる(かもしれない)!? こんなスポットをご紹介したい。


福井県・敦賀市にある、メーテルや鉄郎、古代進等のブロンズ像といたるところで会えるモニュメントロードである。JR敦賀駅をおりてすぐの商店街から、計28体ある最後のモニュメントまで辿り着くころには、すぐ目の前に 「日本三大木造大鳥居」で知られる「氣比神宮」が見えてくる。

敦賀市役所の観光まちづくり課に由来など伺ってみたところ、これは何も松本零士が福井県出身だからではなく(ちなみに福岡県出身)、20世紀初頭に敦賀が「鉄道と港の町」だったことから、「敦賀港開港100周年」を記念して1999年に設置されたものだそう。その昔は、東京とパリを結ぶ「欧亜国際連絡列車」が敦賀港駅を経由して走っていたのだそうでビックリです~。当時、ヨーロッパの人にとっては、TOKYO以外だとTSURUGAが圧倒的にメジャーな地名だったのだ。

それにしても、ごくごくフツーの街並みの中に突如あらわれるモニュメントはなかなかシュール。
たとえば、『じゃ、今日はアナライザーの前で待ってるね!』みたいな感じで、街の人の待ち合わせに活用されるなどはあるのでしょうか?」と聞いてみたところ、

「残念ながら、そういったことはありません。市民の方からは、せっかくモニュメントがあるのだから、 もっと何かに活用できないだろうか、というご意見をいただくことがあります。ただ、最近では冬にモニュメントがイルミネーションで飾られるなど、地元の方にも何かと目につく存在ではあると思います」とのことだった。星空を思わせるイルミネーションと、スペイシーな松本零士の世界はさぞ似つかわしいことでしょう……。

メーテルの「私はあなたの青春の幻影……」を筆頭に、名セリフの宝庫でもある松本零士作品。もし、敦賀を訪れる機会があれば脳内アテレコしながらモニュメントロードを歩いてみてはいかがでしょう?
(まめこ)