第1回 “iPhoneユーザーから嫉妬されるスマホ”EVO WiMAXを購入したたまねぎIT戦士のEVO体験記(1/2 ページ)

» 2011年07月20日 10時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

 「みんなiPhone持ってるけど、スマートフォンの何がそんなにいいんだか。流行に乗りたいだけなんじゃないの?」……そんなことを思っていた時期もありました。

photo ちょっと珍しいEVO WiMAXユーザーです

 はじめまして。今年アイティメディアに入社した池田憲弘です。下の名前は「かずひろ」と読むのですが、会社から配布された名刺の裏側(ローマ字読み)に書いてあった名前は、「KENKOU IKEDA」。すぐに名刺を作り直してもらいましたが、この出来事のおかげでついたあだ名が「けんこー」。そういった“かわいがり”にめげずにがんばっています。この連載では、私が持っているスマートフォン「HTC EVO WiMAX ISW11HT」について書こうと思います。周りの人には「なんでiPhoneじゃないの?」とか「珍しいモノ買ったよな」などいろいろなことを言われました。今回は初回ということでなぜ私がEVO WiMAXを買ったのか、実際に使ってみて何が変わったのかについてお話しします。

社会人って「スマートフォン」が必要なんじゃないか

 3年前に「iPhone 3G」が発売されてからも、人気のスマートフォンに自分は見向きもしませんでした。今思えばひがんでいるようにしか見えないですが、もともと流行に乗るとか、人と同じモノを持つ、といったようなことが大嫌いなので「iPhoneを買ったら負け」ぐらいに思っていました。

 この思いがさらに強くなったのは、会社の内定者初顔合わせのとき。

池田 「はじめましてー」

同期 「はじめまして。あれ、池田君iPhoneじゃないの?」

池田 「……」

photo なんという疎外感

 なんと自分以外の同期の3人が全員iPhoneを使っていたのです。自分はiPhoneどころかスマートフォン自体を持っていなかったので、このときの悔しさというか、悲しさというか、劣等感みたいなものは今でも忘れられません。このほかにも、パーティーに行ったら自分だけiPhoneじゃなかったとか、iPhoneのアプリを見せ合っている輪に自分だけ入れなかったりだとか、疎外感を覚える場面は幾度となくあったのですが、そんな仕打ち(?)にも耐えてきました。ただ、この内定者顔合わせのときに

 「iPhoneユーザーが嫉妬するようなスマートフォンが出るまで待つ」

 ……と決心したのです。思い返してみると、友達はiPhoneを使って外出先でGmailをチェックする、オンラインストレージ上のプレゼン資料をチェックする、といった使い方をしていたし、ゼミの教授は出張先で楽しそうに夜に行く居酒屋を熱心に食べログで調べていました。これらの機能は「便利でいいな」と思う反面、当時の私にとって、それはあってもなくてもいいもの、生活する上で必要な機能ではなかったのです。

photo iPhone 3Gに見向きもしなかったけれど……

 そんな“あまのじゃく”の私がスマートフォンデビューをしたのはこの4月のこと。大学の卒業が迫ってくるにつれ、「社会人になると『スマートフォン』なしじゃ生きていけないんじゃないか」という漫然とした不安にかられていました。「会社の外で社内メールとか見られるといいのかな」とか「会社の外でオンラインストレージを使えたら便利なんじゃないか」ということぐらいしか考えていなかったけれど、社会人になる直前の春休みにスマートフォンデビューしようと意気込んでいました。それに、会社の同期を見返してやらなければなりません。今こそ“iPhoneよりすごいスマートフォン”を買うときが来たのです。

 しかし、いざスマートフォンを買うためにケータイショップに行ってみるとあぜん。スマートフォンって何を買えばいいんだろ……。スマートフォンは機種が多く、正直どの機種も基本的な機能は大差ないのでは? と思っていたので、購入の決め手が全くなかったのです。でも、「iPhoneを買ったら負け」と誓いを立てていた自分がiPhoneを買うわけにはいきません。Androidにすることだけは心に決めていました。

 ひねくれ者だから、というと一言で済んでしまいますが、一応iPhoneを避けるのにも理由はありました。iPhoneを持っている友達が多すぎ、人と同じになるのはイヤだという思いがあったことです(当時、私が所属していたゼミではiPhoneユーザーが爆発的に広まっていて、1年間で30人程度いるゼミ員の半分以上がiPhoneユーザーになったことに恐怖した)。それに、iPhoneよりもAndroidの方が進化の可能性があるんじゃないかと期待もしていたのです。

「テザリング」が購入の決め手

 私が普段使っているケータイはauの「biblio」です。Wi-Fi対応のケータイを買えば少なくとも家での通信費はかからない、ということを考えて買ったのを覚えています。auは家族割もあったので、料金面やメールアドレスの変更の手間を考えて、スマートフォンに乗り換えるならキャリアはauにしようと思っていました。さらに、auのスマートフォンは赤外線通信や「おサイフケータイ」に対応するなど、ケータイとスマートフォンの機能を両方合わせ持った、いわゆる“ガラスマ”を販売していたので、乗り換える際に楽だと思っていました。

 というわけで候補に挙がったのが、当時発売して間もない「IS03」や「IS05」でした。キャリアメールに対応しているし、UIも良さそうだということが候補に挙がった理由です。特にIS05は、社会人になることをきっかけにスマートフォンに乗り換えようとしていた女性には特に人気があって、ツイッター上では「早くIS05発売してほしい!」とか「IS05何色買おうかな」などのツイートも見かけることが多かったように思います。auショップに行き、さまざまな実機をひたすら触っていた時期もありましたが、いよいよ機種を決めようとしていたときに気になる端末の発売情報が入ってきました。それが「HTC EVO WiMAX ISW11HT」です。

photophoto IS03(写真=左)やIS05(写真=右)などの「ISシリーズ」は友達の間で人気だった

 EVO WiMAX(以下同)の中で一番興味があった機能はテザリングでした。ちょうどそのころ、会社から入社後「iPad」をもらえる(正確には貸与される)ことが決定しており、3GタイプかWi-Fiタイプかの選択を迫られ、会社の同期とともに悩んでいました。

池田「どっちにする?」

同期T「これは悩むね」

池田「3Gにするとまた通信費が増えるからWi-Fiタイプ一択でしょ」

同期T「確かにそうかもね」

photo iPadをテザリングするつもりだった

 ノートPCも持っていたので「じゃあ、ノートPCもiPadもテザリングにすれば、どこでもタダでネットにアクセスできるじゃないか。俺天才だ」と思い、EVO WiMAXを購入することしました。4月上旬発売ということで、社会人スタートに間に合わないけれど、ようやく“iPhoneよりすごいスマートフォン”に出会ったと感じていたこともあり、迷いはありませんでした。店頭で実機が体験できなかったので、使い勝手が分からないという不安要素はありましたが、それ以上にテザリング機能を使ってみたい、WiMAXがどれだけ早いのか試してみたいという思いの方が大きかったです。

 ただ、EVO WiMAXを選ぶ際に問題となったのが、キャリアメールに未対応だということ。Gmailを使う方法もありますが、Gmailは当時ゼミの事務連絡に主に使っていて、そこにプライベートなメールが混ざるのが嫌だったので、biblioと2台持ちをし、EVO WiMAXは新規で契約することにしました。メールや電話は今まで通りbiblioを使い、EVO WiMAXはネット専用として使うことにしました。当時はEVO WiMAXのキャリアメールへの対応の時期が不透明だったので、このように新規で購入しましたが、9月末にEVOがキャリアメールに対応する予定なので、キャリアメールに対応した段階でEVO WiMAXに統一しようと思っています。

 EVO WiMAXが発売された4月15日には、すでに社会人生活が始まっていましたが、とりあえず購入。もう学生ではなかったのですが、まだ22歳だったので、auの「春割」が適用され、1万500円引きで購入。2年契約の料金プランで新規契約だったということもあり、端末の価格は1万円台で済みました。

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