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ガンバ新監督に鈴木淳氏が急浮上!豊富な経験に再建託す

[ 2012年12月12日 06:00 ]

G大阪の新監督に浮上した鈴木淳氏

 クラブ史上初めてJ2に降格したG大阪が来季の新監督候補として、新潟や大宮で指揮を執った鈴木淳氏(51)と交渉していることが11日、分かった。複数の関係者が明らかにした。J1、J2での監督経験が豊富な鈴木氏に再建を託し、1年でのJ1復帰を目指す。交渉が不調に終われば、松波正信監督(38)の続投が有力視されている。

 混迷を極めるG大阪の監督選考が本格的に動き出した。複数の関係者によると、今季途中まで大宮の監督を務めた鈴木淳氏が来季の監督候補に急浮上し、既に交渉を開始している。梶居強化本部長は「(監督問題は)白紙。まだ会ってもいない」と話したが「候補者には連絡している」と接触を認めた。

 G大阪は8日の幹部会議で、松波監督を含む4人の監督候補を確認。梶居本部長は「失敗できないから慎重に進めている。候補者は全員日本人。ガンバのスタイルを継承しつつ守備を改善できる人で指導歴があること」と指揮官の条件を明かし、今季リーグワースト2位の65失点を喫した守備陣の立て直しを最優先課題に挙げていた。

 鈴木氏は前線からの積極的なプレッシングと攻守の素早い切り替え、サイド攻撃を重視する指導スタイル。新潟時代の07年にはクラブ最高成績の6位に躍進させるなど実績は十分だ。また04年から2年間率いたJ2山形では限られた戦力ながら4位、5位と好成績を収めた。前清水監督の長谷川健太氏(47)も候補に入っているが、過酷なJ2の戦いを熟知していることも鈴木氏の大きなアドバンテージだ。

 一方でJFL長野パルセイロも鈴木氏に監督就任のオファーを出しており、返答待ちの状態。G大阪との交渉が不調に終わる可能性も残されている。G大阪の内部には今季途中にコーチから昇格した松波監督の続投を推す声もあり、鈴木氏との交渉が破談となれば、来季も“松波ガンバ”が有力視されている。

 ◆鈴木 淳(すずき・じゅん)1961年(昭36)8月17日、宮城県生まれの51歳。仙台向山高から筑波大を経てフジタ(現湘南)、ブランメル仙台(現仙台)などでMFとしてプレーし、96年に引退。01年に日本協会のS級ライセンスを取得。04年にJ2山形で監督生活をスタート。新潟、大宮の監督を歴任。1メートル71、68キロ。

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2012年12月12日のニュース