今、日本のあちこちでパニクッている人達

11月16日、野田総理が突然、衆院を解散し、12月4日に公示、12月16日に選挙というスケジュールが決まりました。

「近いうちに」と言われつつ、大半の人が「たぶん来年じゃね?」と考え始めていた矢先の解散のため、日本中のあちこちに大パニックしている人達が現われています。

今日はそれらの「とんでもないコトになっている人達」について、まとめておきましょう。



<栄えある優勝=維新・太陽・みんなの党関係者>

今、日本で最もパニック的に大混乱しているのは、この3つの政党の方々(立候補予定者など含む)です。

数年かけてどこかの地で選挙準備をしてきたのに、3党連合(or 選挙協力)が決まり、いきなり国替えを命じられた人、ほとんど何も準備していなかったのに突然、公認が決まって出馬することになった人、いきなり過去のスキャンダルがホジくりだされた人など、党本部も含め大わらわでしょう。

もちろん各政党、候補者のPRを取り仕切る代理店、コンサルタントの皆様方もここ1週間、まともに睡眠時間を確保できていないはず・・・

過労とか心労とか怒りとかで死んじゃう人がでないことを祈るばかりです。



<惜しくも準優勝!=霞ヶ関の皆様>

12月16日に衆院選挙が行われた後、総理大臣が決まって組閣が行われるのはいつ頃でしょう? 

自民党も民主党も過半数が得られない可能性が高く、連立政権になるなら、どの政党とどの政党が組んで与党となるのか、大臣の座を取引材料とした血みどろの駆け引きが16日の夜中以降、行われることになります。

その後、首相が指名され、内閣が組閣されるのは、年末ギリギリになるかもしれません。大臣が替わればそれだけで霞ヶ関はてんやわんやですが、それが年末に重なるご不幸はホント同情に堪えません。

しかも新大臣は必ずこう言うでしょう。
「年内に or 年明けまでに○○の資料をまとめておいてくれ」


っ、年始年末の休暇がっ!


なお東京都知事選も12月16日ですが、こちらは組閣とか連立が不要だし、“副知事から知事になる人がでてくれば、非常にスムーズに移行が行われる”ため、国政よりは遙かにマシだと思います。



<堂々の三位!=NHK>

12月後半の番組進行については、おそらく半年前くらいから予定をたてているはずです。大河ドラマ総集編、東日本震災復興関連の特別番組、大女優・大物俳優総出の特別編成ドラマ、今年の10大ニュース、毎年恒例の忠臣蔵、紅白歌合戦の番宣特別企画などなどなど・・・

しかし、12月16日に選挙がおこなわれ、次の1週間、連立交渉、首相指名、組閣が行われれば、「皆様のNHK」としては、政治関連ニュースや番組を大幅に増やす必要がでてきます。

12月後半の番組編成は完全に白紙からやり直し、半年かけて作り貯めてきた“年末特別番組”もオンエアできるかどうか不明、政治担当の皆様は休暇ふっとび・・・ごくろうさまでございます。



<番外編=郵便局>

選挙というのは、数多くの臨時雇用を生み出します。ウグイス嬢はもちろん、選挙カーの運転手、ポスター貼りやビラ配り、事務所で電話を掛けまくるためなど、どの事務所も大量のアルバイトを雇います。

おそらく今、短期のアルバイト市場は瞬間的に“めっちゃな人手不足”になっているはずです。そして選挙の12月16日までに稼ぎまくった人達は・・・「よかった、これで今年はゆっくり年越しができる!」と、一安心で年始年末をすごされることでしょう。


郵便局がなんで困るんだって? 

彼らは毎年12月後半に大量の「年賀葉書仕分けアルバイト」を必要としてるんです。でも、今年は12月前半に大量の稼げるバイトがありますからね。例年通り人手が確保できるかどうか、微妙な感じになってきたんじゃないでしょうか。そうなれば、職員の方が連日徹夜で・・・


その他にも、今回の選挙で大量失業する民主党議員の皆様、その秘書や事務所スタッフの方も、年始年末を議員会館から出て行くための引っ越しなどに忙殺されることでしょう。もしかして引っ越しサービス会社も年始年末無休営業?


というわけで、いくつか「この業界はパニクッてそうだな」というところを取り上げましたが、他にも「うちの業界も選挙のとばっちりを受けて大変なことになってます!」という情報がありましたら、ぜひツイッターでお送りください。

このエントリに追記をさせていただきます。


そんじゃーね!