親たちは、難関校合格がわが子にもたらすかもしれない不幸も、イメージしておいてください。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

最難関。 twitter.com/ReseMom/status…

受験や進路の教育ニュース「 リセマム 」 @ReseMom

【中学受験】TOMAS、新小6対象「最難関中入試解説速報2017」2/5 ift.tt/2jh8epB

2017-01-06 12:55:25

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

それにしても、どうして誰もかれも「難関校」を目指すんだろうな？

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

どんな難関中学・高校にも、必ず「学年最下位（最下層）」の生徒というのが、存在する。300人中300位の子。でも、そういう子でも、「難関校に合格した子」なのだ。合格したときは、「すごいわねぇ、頭いいのねぇ、頑張ったのねぇ」とほめそやされたに違いない。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

しかし、受かってからは地獄。D・カーネギーの言うところの「自己重要感」は皆無。みなに白い目で見られ、自尊心はズタズタ。「こんなはずじゃなかった」。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

子どもたちが目指すべきは「難関校」ではなく、「自分の能力よりワンランク上の学校」なのだ。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

ツーランク、スリーランクも上の学校に「受かってしまった」がために地獄を見ている子を、よく知っている。受かればいいというものではないのだ。受験というのは。スポーツの試合とは違う。優勝して終わりではない。本当の戦いはそこから始まる。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

そういう俯瞰的な目を子どもが持つのは無理。じゃあ誰が持つか。親に決まっている。ところが、親のほうがむしろ近視眼的になりやすいのが、中学受験。世間ではまもなく中学受験ドラマも始まるわけだが。ほんと気をつけてもらいたい。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

わが子に最もふさわしいのは、難関校ではないのではないか。合格してからわが子が本当に幸せになれる学校はどこなのか。この問いと向き合うことが、親の役目だ。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

そういう私は『難関校に合格する子の国語読解力』などという本も書いているが。これはあくまで出版社の意向に折れてつけられたタイトル。中身はあくまで本質的。実は当初は「難関校」が「東大」になるはずだった。でもちょっと盛りすぎじゃないのかと思い拒否した結果「難関校」になったという経緯。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

ただ、今思えば『難関校に合格する子の国語読解力』を読んでわが塾に入ってきた高校生が実際に東大に入ったから、「東大」でもよかったような気もするけど（笑）。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

ちなみに、今さっき書いた「難関校に入ればいいというものではない」というのは、とりあえず中高までだろう。大学では、300人中300位、などという一律の順位付けは出てこないから、あまり「成績」がよくなくとも自尊心がズタズタになることも少ない。

福嶋隆史/著書83万部/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

中・高受験、とりわけ中学受験においては、とにかく親がアツくなりすぎないようにしてほしい。親の「現在の自尊心」を満たすためだけに、子どもの「未来の自尊心」をボロボロにしないように。