韓国自由先進党の李明洙(イ・ミョンス)議員が提出した「口パク禁止法案」が、韓国内で論争を巻き起こしている。李議員は、ラジオ放送番組に出演し「(法案に対する)誤解が多いようだ」として「口パク禁止は有料公演に限定する」と釈明した。

 李議員は26日、ラジオ番組に出演した際に「今は“公演の時代”というほど公演が多い。こういう時代に公演に関する最小限の基準を立てなければならない。演奏者も重要だが、国民や消費者方々のために、私たちが議論する必要があると判断した」と口パク禁止法案を提出した理由を語った。

 また韓国内で口パク禁止法について「歌唱力だけを中心とし、文化的な変化を理解していない時代遅れの法案」「わざわざ法律にする必要があるか」などといった反対の声があるが、「反対する方々が誤解しているようだ。すべての口パクを禁止するということではなく、有料公演に限定する」と強調した。

 一部では、公演の前に「口パクする」と事前に告知すれば、規制対象には含まれないという李議員を主張については「公演でパフォーマンスも重要なジャンルであり、(口パクすると)事前告知すれば観客の興味を引けない」と論議が起こっていた。一方、李議員が発議した口パク禁止法案は国会で審議中だという。

 韓国では最近、音楽バラエティ番組の『私は歌手だ』が人気を集めている。同番組に出演する歌手らは、いずれも「圧倒的な歌唱力」で知られている。「ヴィジュアルだけにこだわるK−POP」がブームになっている中で、こういった「プロの歌手、真の歌手」らの歌唱力が注目されている。(編集担当:永井武)



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