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第一原発2号機 部品交換には2、3日か

2011年3月21日 6:40
第一原発2号機 部品交換には2、3日か

 福島第一原子力発電所では、事態の打開に向けた懸命の作業が続けられている。2号機への送電が20日に成功し、発電所の大本となる電源が復旧した。

 第一原発は、地震で被災して全ての電源が失われる事態となっていた。このため、外部からケーブルを引いて電源を復旧する作業が行われていたが、20日午後3時50分ごろ、発電所の大本となる電源に送電できたという。原子炉と使用済み燃料プールの水を冷やすポンプを稼働させることを目指しているが、壊れている部品などが見つかり、すぐに動かせる状態ではなかった。部品の交換には2、3日かかる見通しだという。3号機と4号機についても外部からケーブルを引く電源を復旧する作業が行われていて、一両日中に、送電を開始したいとしている。

 一方、使用済み燃料プールに水を満たすため、自衛隊や東京消防庁による放水も続けられている。4号機への放水は20日午前と20日午後に1回ずつ、3号機への放水は、20日夜から21日午前4時頃まで約6時間半にわたり行われた。

 自衛隊は20日午後、ヘリコプターで上空から1号機から6号機の温度を測定した。北沢防衛相は「使用済み核燃料プールは全て100℃未満だった」として、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 また、自衛隊は車両の前方に鉄板を取り付けた戦車を投入し、作業の妨げになっているがれきの除去をする予定。