相続財産1240万を着服、元弁護士を逮捕 神戸地検

 管理を任されていた相続財産現金計約1240万円を着服したとして、神戸地検尼崎支部は5日、業務上横領容疑で、兵庫県西宮市、元弁護士、西垣泰三容疑者(63)を逮捕したと発表した。同支部は認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は、平成25年7月に83歳で死亡した男性の遺言執行者として管理を任されて預かっていた相続財産について、男性が死亡した後の同年9~10月、一部を自分が管理する銀行口座に3回にわたって入金し、計約1240万円を横領したとしている。

 相続人である男性の妻(85)=同県尼崎市=が、受け取った財産の金額などに不信感を抱き、別の弁護士に相談。弁護士が同支部に告訴していた。

 西垣容疑者は以前、大阪弁護士会に所属していたが、弁護士事務所で研修中の女性にわいせつな行為をしたなどとして、19年に同会から除名の懲戒処分を受けた。

会員限定記事会員サービス詳細