shungo.arai

A scrapbook on my concern.

マイクロファイナンス(貧困層向け小口融資)のおかげで、今では世界中の何億もの貧しい人々が金を借りられる。だが彼らは融資よりもっと基本的な金融サービスから排除されている。預貯金口座の開設だ。

途上国や新興国の貧しい農村部に支店を開設しても、銀行は採算が取れない。そのため、こうした地域では現金を安全に保管する方法が限られている。最近の調査によると、新興国の成人の90%近くが現金を自宅に置くか、友人なり地域の協同組合に預けているという。

しかし状況の変化も見られる。中南米を中心に、貧しい農村部でコンビニや商店内に銀行が支店を開設する動きが活発化している。この方法なら銀行が独自に支店を開設するより、コストを25%削減できるという。

— 「貧困層に広がるコンビニ銀行」, ニューズウィーク日本版, 2011.1.26.