千葉女児殺害、公判日程決まらず 発生から2年
千葉県東金市の保育園児、成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(当時5)が殺害、遺棄された事件は、21日で発生から丸2年。昨年4月に殺人罪などで起訴された勝木諒被告(23)の公判前整理手続き協議は長期化し、公判日程はいまだに決まっていない。弁護側は勝木被告に知的障害があると主張、説明が一貫しない点が長期化の理由の一つとしている。
協議は昨年7月に千葉地裁で始まり、検察と弁護側が月1回のペースで争点と証拠の整理を進めてきた。双方の主張は、捜査段階で自白したとされる勝木被告の供述の信ぴょう性などをめぐり、真っ向から対立。協議は15回を数えた。
担当弁護士は「何があったかを自分で説明できるならよいが、話す内容が定まらない」と、勝木被告の対応が弁護団の判断に影響を与えていることを示唆する。
勝木被告の供述内容を分析するため、コミュニケーション能力などを調べる専門家の独自鑑定も実施し、証拠申請した。
また千葉地裁は被害者参加制度に基づき、幸満ちゃんの母親と祖父母の裁判への参加を認めた。
勝木被告が起訴された時「知りうる限りの事実を話してほしい」と求めた遺族。代理人の弁護士によると、早期の公判開始を望んでいるという。〔共同〕