例年にない暗いニューヨークのクリスマス円安:稀少金貨・ダイヤモンド価格の改定

2012年12月26日

トヨタの戦略

トヨタは世界的企業となっていますが、ひとりだけ世界からかけ離れた部分があります。
販売目標です。
1,000万台販売を標ぼうし、軽自動車をも入れた販売目標を立てているものですが、世界は今や販売台数ではなく、利益を重んじる経営になっているのをトヨタは知りません。

トヨタは今回1000万台目標を991万台に下方修正していますが、問題は利益です。
仮に営業利益1兆円とすれば、一台当たりの利益は一体いくらになるでしょうか?
10万円程になり、最盛期の利益の半分以下となるのです。

しかも、自動車販売からの利益だけではなく、金融部門の利益も大きく、かつ軽自動車も含めての利益であり、
本当の普通自動車の会社としては、ある意味、衰退しているとも言えるのです。

日本ではトヨタは、エクセレントカンパニーとして認識されていますが、世界から見れば、軽自動車は規格外であり、昔はトヨタは軽自動車を本当の自動車と認めていなかったはずです。

それが、ダイハツの軽自動車がなければ販売目標を達成できない状態になっているのです。
本当のトヨタ人からすればプライドもない状態になっているのではないでしょうか?

世界は今や猛烈に進む経済規模の縮小を前に、如何にして利益を確保するかに知恵を絞っている中、トヨタだけ販売目標にまい進する経営は異様な姿でもあります。

巨大な工場、在庫を作り上げ、そして世界経済が崩壊した際に、また膨大な赤字を計上するということになれば、膨大な借金を抱えている今、経営危機に直面する事態もあり得ます。

猛烈な勢いで経営規模を縮小する欧米企業が正しいのか、ひたすら規模を拡大するトヨタが正しいのか。
結果はもうすぐ出るはずです。


nevada_report at 23:25│
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