「大陸も山もダイヤモンド」(リード科学者)
その夢の惑星の名は「Wasp-12b」―英米共同の天文学チームが2008年に見つけた星です。
このたびプリンストン大Nikku Madhusudhan氏率いる研究チームがNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡で二次食のときの惑星の様子を観測してみましたところ、超高温で、炭素濃度も異様に高いことがわかり...も、もしかして表面にダイヤがゴロゴロ転がってるんじゃあるまいか! ...と期待をふくらましているのです。真っ黒けのグラファイトかもしれないけどね。
この驚きの研究報告は今月8日の「Nature」に掲載となりました。
炭素がこれだけ濃い星が見つかったのはこれが初めて。なんでも我々が住む太陽系の惑星の炭素対酸素の濃度の割合いは普通1対2なのですが、「Wasp-12b」は酸素より炭素の方が多く、しかも水はないんだそうな。― それらのことから惑星の核もダイヤモンドなんじゃ...と考えられているんです(今の技術ではコアまで確認のしようがないけれど)。
「おっしゃー、今からスペースシャトルDIYしてくるわ!」
...あ、まだ話は終わってませんよ。
このダイヤモンドの惑星、1200光年ちょい彼方にあるんです。しかも親星にピトーッとくっついてるので「真夏にコタツでおでんかい」ってぐらい暑く、現地気温はざっと摂氏2315度あります。あーあとこの「Wasp-12b」、親星に食われそうだって話もありましたから今は唸るほどダイヤがあっても1000万年後まで生き残ってられるかどうか...。
ダイヤモンドは永遠じゃないかもしれません。
[The Star via BBC]関連:ダイヤモンドの惑星:Lobyのブラジル大好きBlog
Image Credit: NASA
Casey Chan(原文/satomi)