ホーガン家のタチアナちゃんとクリスタ ちゃん、この結合双生児は世界的にも非常に珍しいケースで、生まれる確率は10万分の1にも満たないそうです。
本当であれば、タチアナちゃんとクリスタ ちゃんは生存することは難しいとされていました。
彼女たちがまだ母親のお腹にいた時には、生後1か月の生存率はほとんどゼロであると言われていました。
しかし驚くことに、彼女たちが4歳になった今年の10月25日、タチアナちゃんとクリスタちゃんは上の写真のように元気で幸せに成長しています。
2人は、任天堂のWii で遊んだり、おもちゃのことで喧嘩したり、ご飯を分け合ったりします。
2人の体は別々に機能しているのに、脳の神経は繋がり、お互いにお互いの感覚は共有しているんだそう。
たとえば、1人がある物体を目で認識すると、もう1人もその物体を見ることができる、ということ。
2人は1人で1人は2人、同じ世界を彼女たちは共有しているのです。非常に重要なのは、2人はお互いの考えを共有しているということです。
祖母のLouise McKayさんによると、
2人はお互いの考えを共有しています。誰も何も言わなくても、Tatianaが「止めなさい!」と妹をたしなめるのです。
異なる人格と体をもった、でも脳の神経は完全に繋がっているという2人の子供がいることに、科学者も驚きを隠せません。
Vancouver小児病院の神経外科医のD. コクレン氏は、彼女たちの脳の「ネットワーク」の能力のテストを行いました。
彼女たちの脳は、片方が見た「視界の信号」を記録しています。1人が見たものは、もう1人の方も同時に見ることができるのです。
しかしながら、彼女たちはまだ幼く、完全に口頭で伝える事ができないため、科学者は完全に調査しきれていないようです。
自分の脳がもう1人の人間と繋がっている ― こんな感覚は誰も想像できないでしょう。科学的にも哲学的にも興味深い事象であることは確かです。
でも彼女たちの母親は「2人がこのようになっている理由はわからない」けれど、そんなことよりも2人が元気に日々育っていることにただただ感謝しています。
2人は脳が繋がっている世界で唯一の結合双生児で、分離手術は不可能だそうです。
記憶はどのように共有してるんだろう、もしかして片方が勉強すれば片方が勉強しなくて済むだろうか...とか、片方が死んでしまったらどうなるんだろう...など、疑問はいくらでも出てきますが、とにかく、この双子の女の子がずっと元気に育ってくれる事を何より願います。
[Macleans]
mayumine(米版)