パナソニックは26日、2012年秋冬モデルとして、シリーズ初のUltrabookとなる「Let'snote」の新製品「Let'snote CF-AX2」シリーズを発表した。液晶を裏返してタブレット状にできるコンバーチブルタイプの11.6型ノートPCで、専用バッテリの内蔵により電源を切らずに通常のバッテリが交換できる点が特徴。価格はオープンで、店頭予想価格は160,000円前後から。発売は10月26日。

「Let'snote CF-AX2」シリーズ

「Let'snote CF-AX2」は、通常のノート型に加え、ディスプレイを360度倒してタブレット状でも使えるコンバーチブルタイプのノートPC。タブレット形状時の誤入力を防ぐため、キーボードとパッド機能入力を切り替えるボタンを搭載する。本体高は18mm。

「Let'snote」らしいフィーチャーといえるのが、交換用バッテリパックが付属し、本体電源を入れたままでバッテリバックの交換が可能なこと。バッテリパック交換時は本体に内蔵された交換不可の小型バッテリを内蔵し、電源オンのまま付属のバッテリーパックを装着できる。電池はバッテリーパックから優先して消費され、バッテリーパック(1基で約6.5時間)の電池を消費してから内蔵バッテリ(約3時間)が消費される。

従来「SX」シリーズで用いていたボンネット構造を改良し、ボンネット内側の隙間を埋める形で階段状の処理を施し、強度を保ちつつ薄型化を実現した。キーボードはアイソレーションタイプを採用。また、「Let'snote」シリーズの特徴でもあった丸型タッチパッドは、スワイプ操作などに配慮し本モデルではスクエア型となっている。このほか、液晶を開いた時にヒンジ部が持ち上がり、自然に傾斜が付くチルトアップ機構も備える。

店頭モデルでは、OSやCPU、Microsoft Officeの有無などで「CF-AX2QEQBR」「CF-AX2LEABR」「CF-AX2LEFBR」「CF-AX2QEBJR」「CF-AX2QEGJR」の5機種を揃える。

最上位でMicrosoft Office非搭載の「CF-AX2QEQBR」は、CPUがIntel Core i7-3517U(1.9GHz)、OSがWindows 8 Pro、チップセットがMobile Intel HM76 Express、メモリが4GB(固定)、ストレージが128GB SSD、光学ドライブが非搭載。

Microsoft Office搭載の「CF-AX2LEFBR」と非搭載の「CF-AX2LEABR」は、「CF-AX2QEQBR」の仕様をベースに、CPUがIntel Core i5-3427U vPro(1.8GHz)、チップセットをMobile Intel QM77 Expressとしたもの。ここまでが、標準でバッテリーパック2基を同梱する。

下位モデルの「CF-AX2QEBJR」と「CF-AX2QEGJR」は、CPUにIntel Core i5-3317U(1.7GHz)を採用し、チップセットがMobile Intel HM76 Expressとなる。付属のバッテリーパックは1基のみ。

いずれもディスプレイは11.6型の静電方式マルチタッチ液晶(1,366×768ドット)を採用。最大駆動時間は、バッテリーパック×2の状態で「CF-AX2QEQBR」が約15時間、「CF-AX2LEABR」「CF-AX2LEFBR」が約16時間。バッテリーパックが1基の「CF-AX2QEBJR」「CF-AX2QEGJR」は約9.5時間。

共通インタフェースは有線LAN(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0、WiMAX、USB 3.0×2、D-Sub、HDMI出力、SDメモリカードスロットなど。

本体サイズも共通でW288×D194×H18mm。重量は約1.14kg(バッテリーパック装着時)。