経団連の榊原定征会長は10日の定例会見で、安倍晋三首相が来月上旬の内閣改造を打ち出したことについて「内閣改造は国民の信頼を回復するための重要な判断」と述べた上で「経済優先の強力な内閣をつくってほしい」と要望した。
榊原氏は、報道機関の世論調査で安倍政権の支持率が低下していることを問題視し、「(政権や自民党に)緩みやおごりがあり、それが東京都議会選の厳しい審判につながった。国民の政党や政治不信の広がりを懸念する」と語った。
また、支持率が低下する中で、2019年10月の消費税率引き上げが延期される観測も出ていることについては「是が非でも引き上げるべきで、経済界としても要望している」と明言した。