誕生日を祝われずショックの男性が取った行動は…(画像はイメージ)

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全日空(ANA)の国際線ファーストクラスを利用したという男性が、機内の客室乗務員に自分の誕生日を気付いて貰えなかったことについて、インターネット上で不満を爆発させている。

男性がANAのサービスに不満を訴えたのは、旅行口コミサイト「4travel(フォートラベル)」。2018年2月11日の投稿で、「最悪のバースデイフライト」「期待した俺がバカだった」などと恨み節を連発したのだ。

「ANAのサービスの低下を感じます」

口コミのタイトルは「ANAさんに期待した俺がバカだったよ。ファーストクラスで最悪のバースデイフライト」。投稿によれば、男性は39歳の誕生日を迎えた1月14日、羽田空港から米ロサンゼルスへ向かうANAの国際線にファーストクラスで搭乗した。

誕生日のフライトを記念すべきものにするため、元々「大好きだった」というANAを選んだという。投稿では「ANAの国際線ファーストクラスで誕生日とか最高!って予約を入れた時からワクワクしてました」とも書いていた。

しかし、誕生日フライトに胸を躍らせていた男性を落胆させる出来事が起きた。10時間近くかかるフライトの間、乗務員が誰も自分の誕生日に気付いてくれず、何のお祝いも受けなかったというのだ。

男性は今回の投稿で、機内でファーストクラスを利用していたのは4人だけだったとして、「エコノミークラスなら人数多いから無理かもしれませんが」と恨み節。その上で、

「プレゼントが欲しいとか全然思いません。(略)一言でいいんです。その一言でどれだけ素敵な記念に残るバースデイフライトになることでしょう!!!期待してた俺がバカでしたね。。。」

と嘆いた。続けて、「最近ANAのサービスの低下を感じます。ANAファンの方沢山いらっしゃいますので申し訳ないですが。俺もファンだったので悲しくて」とし、「逆にJALがすごくよくなってきてます」とも訴えていた。

満足度は最低評価の「星1つ」

なお11日の投稿によれば、男性はロサンゼルスへの到着後の機内で、自ら誕生日だった旨を乗務員に伝えたという。これを受け、乗務員は男性に「申し訳ありません」などと謝罪し、すぐさまフルーツが乗ったプレートとシャンパンをお祝いとして提供したという。

しかし男性は、こうした対応について「めんどくさいパターン。。。てか悲しい。。。そんなんで祝ってもらっても全然なにも嬉しくない」とコメント。お祝いで提供されたシャンパンなどについては「申し訳ないから写真だけ撮りました」とし、

「もうなんか泣けてきて、、泣いてしまいました」

と振り返っていた。

この投稿には、チョコレートで書いた「Happy Birthday」とのメッセージと数切れのフルーツが乗ったプレートの写真も掲載されている。また、口コミに設定できる「エリア満足度」は最低評価の星1つだった。

「誠意が伝わらない。言い訳にしか聞こえない」

その後、男性は2月15日にも今回のANA側のサービスについての口コミを「4travel」に投稿。誕生日を祝って貰えなかったことなどの不満をメールで問い合わせたとして、ANA側からの回答を掲載している。

男性が口コミに載せた問い合わせの回答をみると、ANA側は今回の一件について、

「××(投稿者のハンドルネーム)様の大切なお誕生日にご搭乗いただいたにもかかわらず、羽田空港係員ならびに客室乗務員の気づきが不足しておりましたため、ロサンゼルス空港到着後のお祝いの対応となり、ご満足いただけるフライトをご提供できませんでしたこと、誠に申し訳なく、弊社の指導不足を反省する次第でございます」

などと謝罪している。なお、男性は対応を受けた担当者の名前(名字)も投稿の中で公開している。

しかし男性は、こうしたANA側からの返信に納得しなかったようだ。今回の口コミでは、「誠意が伝わらない。言い訳にしか聞こえないって思うのは僕だけでしょうか?」との不満を投稿。その上で、

「もちろんバースデイだからお祝いしないといけないとかって会社規定はないと思います。でも、ファーストクラスですよ」
「(自分は)ファーストクラスのお客様なので(担当者欄に)役職ある方の名前があればまだ違いませんか?!」
「客室部門責任者、羽田空港担当部署の連名や直接の謝罪のメールは届いておりません。だから定型的だとしか思えません」

などと改めて不満を爆発させていた。

ANA広報部の反応は...

こうした男性の一連の投稿について、ANA広報部の担当者は15日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「ANAらしさを大切にしながら、ご期待に沿ったサービスを提供できるよう心がけていきます」

とコメント。また、ファーストクラスの搭乗者に対し、機内で誕生日を祝うサービスを一般的に実施しているのか、という質問については、

「お客様とのやり取りの中で、お客様がお喜び頂けることを考え、可能な限り努めています」

と答えた。要するに、場合によっては乗務員が利用客の誕生日を祝うこともあるが、必ず実施しているサービスではないということだ。