週刊 ダイヤモンド 2010年 7/17号 [雑誌]/著者不明
¥690
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twitterで話題になっていた 週刊ダイヤモンドの
「ツイッターマーケティング入門」を読みました。
30ページ程度の大がかりな特集なので、
気になったところだけ取り出してまとめます。
特に地域活性とソーシャルメディアの利用については
すごく気になるところなので、
本誌の内容から脱線している部分が多いです。

ソーシャルメディアはこう使え!

ここではソーシャルメディア活用事例が多数。以下紹介された会社と事例。
1.日産/電気自動車「リーフ」プロモーション(@NISSANEV)
2.ホンダ/CR-Z mixiネーム改名プロモーション
3.コカコーラ/モバゲータウン内でのキャンペーン
4.日清/GREE 釣り★スタとのタイアップ
5.リーボック/youtubeでのラヂオ体操第4
6.ロッテ/youtubeでのフィッツダンスコンテスト
7.コロプラとリアル店舗との取り組み
8.貝印/カイタッチプロジェクト
9.リーバイス/facebook×ソーシャルコマース


みんなどれくらい知っているのかしらと思ったら
河野さんがアンケートを実施して下さいました。
(155のうちの回答の1つは、私ですw)

回答者は基本的に河野さんをフォローしている人なので、
(拡散RTで知ったとしても、その周りの人たちなわけだし)
ある程度ソーシャルメディアのリテラシーは高く、
こういった方面に興味がある人が多そうだけど、
それでもまずキャンペーンを知らない率が高い。

また、特定のソーシャルメディア内だけで行われてた
事例に関しては、殊更に認知度が低い。(コロプラとか、GREEとか)
逆にほろったーなんかはテレビCMもうっていたせいか、
まったく知らないという人は比較的少ない。(まだ少ないって感じだけど)

可処分時間という言葉を改めて実感した数字です。
あと、ネットの世界どっぷりだと感覚麻痺するけど、
「結局こんなもんか」というか、
正常な感覚に戻してもらえるデータでありました。

しかし、こういう内容って入門編でやられても、
話でかすぎというか、上辺だなぁという感じがしてしまう。
題名を素直に受け取ってこれを読んだ人が気になることって
こういう人とtwitter上でつながりたいんだけど
どういう風に検索したらうまく見つかるかなとか、
たくさんフォロワーがいるアカウントは
お客さんとどういう話してるのかなとかそういうことだと思うんだよね。

これだったら、有名アカウントをtwittercounter で調べて
フォロワー数が伸びたときに、どういうつぶやきしてたとか、
どういう外部要因があったとか、そういうこと地道に調べて、
仮説を立てて検証をする作業を繰り返していった方が有益じゃないかな。


茨城プロジェクト
どっとこむいばらきと週刊ダイヤモンドがコラボを行い、
twitterを商売に活かす実験を行い、
ふろしきやさんや、花屋さん、和菓子店などが参加。

プロジェクトに参加した人たちは
みんな口をそろえて「アイディアをもらった」「気づきをもらった」と言ってる。
まぁそうなんだろうけど、実際店舗にきたお客さんに
同じ事言われたら、同じように思うのかな。
twitter上で返信をもらうというのが、新鮮な体験であるがゆえに
それが金言がごとく扱いすぎるのは怖いなぁと思いました。


このプロジェクトを見て思い出したんですけど、
私が住んでいる荻窪の教会通り は、一住民として
ソーシャルメディア利用がとてもうまいなぁと思ってます。
IT-mediaにも掲載されています


twitterの利用も盛んで、今は14のお店が毎日つぶやいてます。
【教会通り商店街のアカウントリスト】


パン屋さんが朝4時からつぶやいてて、
今焼きが上がりましたっていう写真のせてたり、
小さな食堂が今日の日替わり定食はこれですって
お昼頃につぶやいてたり、
テーラーの人が、今日の天気に合わせて
おすすめのワイシャツのことつぶやいてたりします。

それで各店舗には結構なのフォロワー数がいて、
実際住民の私には、とても有益な情報ばかりです。
下手に気張って、商品開発に活かすぞとかじゃなくて
店舗のtwitter利用ってまずこういうんでいいと思うんです。


結局twitter利用について思うこと

◆内容はどうあれ、今回みたいな特集を経て、
twitterへの理解が得られることはいいことだと思う。
京都国立近代美術館のtwitteアカウント終了
みたいなことが続くのは、本当にもったいない。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1007/09/news097.html

◆コストかからないので、とにかくやって
みたほうがいいというか、やらなければ始まらない。

◆コストがかからない分、手間は恐ろしくかかる。
それはしょうがない。お客さん一人ひとりとの対話なのだから。
だから、どっかの企業の成功事例なんていうのも、
あんまり参考にはならないのかも。

◆オープンなマインドが必要
色々なアカウントを見てて思うのは、
それは別に隠さなくていいんじゃない?とか
どうすればいいのか、わからないのなら、
目の前のお客さん(フォロワー)に聞いちゃえよってこと。


話が多方面にわたって長くなってしまった。
さらに深くつっこみたいところはまた切り出してブログで書きたいと思います。