「エクリプス/ トワイライト・サーガ」見たよ


禁断の壁を越えて結ばれた人間のベラ(クリステン・スチュアート)とヴァンパイアのエドワード(ロバート・パティンソン)。そこに凶暴なヴァンパイア軍団が執拗に迫り来る。襲撃に備え、エドワードは恋のライバルであるジェイコブ(テイラー・ロートナー)と手を組むことに――。世界的ベストセラーを原作に、禁断の恋を描いたラブファンタジー『トワイライト』シリーズ第3弾。

『エクリプス/トワイライト・サーガ』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。


顔色の悪い吸血鬼と、いつも裸じゃないと気が済まない人狼。そしてそれぞれの種族のメンバーであるエドワード(吸血鬼代表)とジェイコブ(人狼代表)に惚れられる恋のターゲット「ベラ」の織りなすラブストーリー...なんだけど、これがまたひどかった。そもそも前2作観てるんだから相応の覚悟で観に行けよという人もいると思うけど、でも前2作に比べてもこれはもう圧倒的に面白くなかったです。


本作は昨年の春に第一弾の「トワイライト〜初恋〜」が公開されており、それからたったの20か月で3作目が公開されるというとてもスピード感あふれる展開となっていますが、これはひとえにこの作品の人気を物語っており、前2作ともに非常にとてもよい興行成績を収めているようです。
このように短期間で続編が立て続けに公開された作品としては「20世紀少年」が記憶に新しいのですが、「20世紀少年」がわずか12か月で3作公開されたことに比べれば「トワイライト」はまだ十分期間をおいているように見えます。
ただ、そもそも「20世紀少年」は当初から三部作として構想が練られていたはずですので短期間での3作公開は狙っての事と言えます。それに比べて「トワイライト」は最初の作品が予想外にヒットしたことで急きょ続編が決まったように感じられます。大ヒットした一作目とニュームーン(二作目)で監督が変わってしまったことからもそのあわただしさは伝わってきます。
# これはもう少し深い理由があるそうですがとりあえずここでは割愛


そもそも「20世紀少年」については公開がスピーディだったとかそういうことはどうでもよくて、あんな内容をわざわざ3作に分けて公開したことを責めるべきですよね。最初の作品がひどくてあとの2作は見てませんが。。。
# 「20世紀少年」に悪態をついてもしょうがないですよね。


さて。前2作のあらすじ説明から始まった本作ですが、もはやラブストーリーの体はなしておらず、相手が自分に気があることをいいことに自分の身を守るために吸血鬼のイケメンと人狼のマッチョをこきつかベラのずる賢さばかり目立つ内容となっていました。
この作品におけるベラはもはや吸血鬼と恋に落ちた女性などではなく、単なるビッチ。自らの命のためには仲の悪い種族でさえも集結させて自らのために戦わせる悪女っぷり。もうね、ベラの身勝手さはあまりにひど過ぎて、グーで殴ってパーでビンタしてチョキで目つぶしをしてもやり足りないくらいに怒りがクライマックスを迎えてしまいました。
もうね、あまりにベラに都合のいい話に終始してしまっていてご都合主義とは言えそこまでやるか!的なレベルの作品なんですよ、これ。しかくベラがあっちにいったりこっちにいったり超鬱陶しいし...。もはやストーリーなんかもあってないような状況でして、女性向けのエロゲーみたいな話がただただ垂れ流されている状態。
久しぶりに観に行ったことを後悔してしまう作品でした。


ちなみに前2作と比べて人の入りは比べるまでもなく少なかったです。2作目があまりにつまんなかったからだろうな...。


唯一の見どころはジョデル・フェルナンドが出てたということだけですね...。
彼女が出るということを知らなかったので出てきたときはとてもびっくりしましたが、久しぶりに見た彼女は年齢相応に大きくなっていて「大きくなったなあ」と親戚のおじさんみたいな言葉をかけたくなりました。彼女が出てきた時点ですでにつまらなくてもう寝てやろうかと思ってたところだったので、一気に目が覚めてしまいました。
彼女が出てきてあんな展開にならなければ、次作は絶対に観に行かないって言えるんだけど、どう考えてもあの展開は次の作品への布石だし結局観に行かないといけなくなりそう...。く、悔しい。
っていうか、この作品が最終章じゃなかったのか!! ← これが一番びっくり!


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