だんだん気温も高くなってきました。汗をかくことも増えましたね。しかし、よほど汗びっしょりでもない限り、額の汗は拭かない方が早くクールダウンすることができるそうです。

ブログ『Slate』のBrian Palmer氏の説明によれば、この現象は「汗の気化冷却」にヒミツがあるようです。

 

よほど汗びっしょりでもない限り、汗は拭かないこと。汗は気化冷却により熱を放出する作用があります。汗が液体から気体に変わるとき、1グラムあたり2.427ジュールの熱を体から奪って空気中へ放出します。ところが、蒸発する前に汗を拭いてしまうと、気化するプロセスが失われてしまい、体温を下げるためにまた汗をかかなければなりません。

一方、蒸発する前に地面に落ちてしまうような汗は何ら冷却作用をもたらしませんので、びっしょり汗をかいている場合はタオルで拭いてもかまわないのです。

額の汗を拭きたくなった時は、一度立ち止まって考えてみてください。本当に体温のクールダウンを望むなら、汗が蒸発するまでそのままにしておいたほうが良いのです。ちなみに、体のクールダウン・スポットを冷やすことですばやく汗を引かせることも可能です。

暑い夏がやってきます。ライフハッカーまとめ記事「『だくだくの汗がパッと引く方法』ほか...夏のセルフケア系記事22選」も参考にし、元気に乗り越えましょう!

Let Them See You Sweat | Slate

Whitson Gordon(原文/訳:伊藤貴之)