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 最近、なかなか洒落にならない方々が本ブログを読まれていると知り、キーボードを打つ手が震えております(ウソ)。なぜ読んでいるのかといえば、単純に、昨年某月までと違い、官僚をシンクタンクとして使えなくなってしまったためのようです。
 アメリカのように、自党でシンクタンクを持たれることをお奨めいたしますです、はい。


政府、補正予算案を閣議決定-歳出規模4.4兆円
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1520101027abaz.html
 政府は26日、デフレや円高に対応するための緊急経済対策を盛り込んだ2010年度補正予算案を閣議決定した。対策の総費用およそ5兆900億円のうち、契約だけ年度内に前倒しで行う「国庫債務負担行為」としての公共事業費2388億円を除く4兆8513億円を計上した。29日に国会に提出する方針だ。
 補正予算の歳出規模は4兆4292億円で、緊急経済対策の費用4兆8513億円を計上する一方で、国債費や予備費などを1兆4313億円減額し、対策の財源に回した。税収の上ぶれ分2兆2470億円や09年度決算の剰余金2兆2005億円の一部も財源に活用することで、新規の国債発行は回避した
 対策では景気の下支えや成長への基盤整備として「国土ミッシングリンク」の解消や国際コンテナ戦略港湾のハブ機能強化など総額5874億円の公共事業費を計上。』


 何か、最近の民主党はあまりにも色々と惨めで、気の毒になってきています。

 「また、国の借金を増やすんですか!」とか何とか叫び、国民を煽っていたために、適切な財政出動向けの国債も発行できないわけです。


 まあ、「言葉の責任」を取らない(代表例:鳩山氏)というか、責任という言葉を全く知らない中韓的メンタリティを持つ民主党のことですから、一ヶ月くらいするとコロッと変わっちゃうかもしれませんが。

 元々、民主党はマニフェストで「ムダを削って財源確保(←本当にこれしか書いていませんでした)」と言っていたので、新規国債発行はマニフェスト違反になっちゃいますけどね。


 ちなみに、わたくしは別に「マニフェストを断固守れ」などと言っているわけではなく、できないならできないで、きちんと「理由」を説明しろと言っているだけです。例えば、こういう↓マニフェスト違反とか。


民主党:企業献金の受け入れ一部再開へ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101027k0000m010076000c.html


 何しろ、民主党は野党の時代に散々「説明責任! 説明責任!」などと叫び続けていたわけですから。まあ、中韓式に「権力の維持」にしか能力を割けない民主党に、説明責任を求める時点で無駄なんでしょうけれども。
 
 さて、本日は国債の話。


自国通貨建て国債が『デフォルト(債務不履行)』になるわけないだろ。アルゼンチンも、ロシアも、ブラジルも、ギリシャも、国債のデフォルト(もしくはデフォルト寸前)になったのは、全て外貨建て(もしくは共通通貨建て)債務じゃないか。自国通貨建て国債で、どうやってデフォルトするんだよ」


 と、書くと、いきなり、


「三橋は国債を無限に刷れると言っている!」


 とか言い出す人が多いので、実際、面倒くさくてたまりません。

         (↑元々は別の表現(二文字)だったのですが、さすがに変えました)


 そもそも、三年ほど前までは、

「日本はロシアやアルゼンチンのようにデフォルトする」

 と、対内負債(日本)と対外負債、自国通貨建て債務(日本)と外貨建て債務、過剰貯蓄国(日本)と過少貯蓄国、史上最低の長期金利(日本)と高金利などの条件を、全て無視して叫んでいた破綻原理主義者が多かったわけです。

 ようやく、この辺りの「当たり前の常識」が浸透し、さすがに 「日本はロシアやアルゼンチンのように!」と主張する人は減りました。

 本来であれば、この時点で「破綻のロジック」は崩壊したのですから、「結果(破綻)」の方も修正されなければならないはずです。少なくとも、わたくしの場合はそうします。

 ところが、その後の破綻原理主義者ときたら、結論(破綻)だけは変えずに、そこに至るまでのロジックを、もう次から次へと繰り出してくるので、呆れ返ってしまいました。


例:家計の貯蓄を政府の借金が上回れば、破綻する←どういうロジックだよw。バランスシートの基本すら理解していない。


例:高齢者が貯蓄を取り崩せば、破綻する←お金を使うと、この世から消えるという、異次元論理に基づいている。


例:貯蓄率が下がると、国債を消化できなくなり破綻する←バブル崩壊以降、日本の貯蓄率はグングン低下して、その期間、国債金利もグングン低下している現実は見えない、見たくない!


例:国債増発すると、長期金利が跳ね上がり、破綻する←95年以降、国債残高は二倍になり、長期金利は三分の一になったわけだが・・・。クラウディングアウトはデフレ期には機能しないことくらい認めろよ


例:対外純資産が対外純負債になれば、破綻する!←経常収支黒字が延々と続いている国が対外純負債になるには、百年くらい必要じゃない? しかも、世界の国の半数以上はすでに対対純負債国なんだが・・・。


例:政府の借金がGDPの二倍に達して、破綻しなかった国はない!←イギリスという国の存在を知らない。それ以前に、外国の事例を全く調べていない


例:確かに日本国債の95%は国内投資家に買われている。しかし、残り5%の外国人が一斉に売り払えば、破綻する!←どういうシチュエーションだよw 世界全ての国が日本の敵になるのだろうか? 


例:日本人の金持ち投資家が、外国に資産持って逃げ出すので破綻する←金持ちが円を外貨に両替すると、「円」がこの世から消滅するのかよw 両替された円を入手した銀行が国債買うだけだろ。それとも、円がそのまま流通している国が、日本以外にあるのか?


例:日本国内で国債を消化していようとも、利払いが負担で破綻する!←日本政府の国債利払い負担は、対GDP比でアメリカより低いわけだが・・・(金利が低すぎて)。それ以前に、日銀が買い取れば利払いが不要になる。


例:日銀が国債を買い取ると、インフレで破綻する!←はい!「破綻の定義」変わりました~っ!!!

 いつの間にか、財政破綻の定義が「国債のデフォルト」から「インフレ」にすりかわっていますw まあ、「自国通貨建て国債がデフォルトする!」とか言っているよりはマシだけど、今の日本は「デフレ」で苦しんでいるのでございます。


 などなど、率直に言って、
「バカバカしい・・・。俺(三橋)に金払えば、もう少しまともな破綻論を造ってやるぞ」
 と言いたくなるような、面白理論が次々に登場し、わたくしを大いに笑わせてくれたものです。


 結局のところ、未だに「財政破綻! 財政破綻!」と言っている連中は、先日のエントリー「相対化」 で書いた、「絶対的価値観」主義者というわけです。すなわち、相対化をしているようで、全くしていないのです。
 典型が、「政府の借金がGDPの二倍に達して、破綻しなかった国はない!」とかですね。「国はない!」とか言って、あたかも世界の国々の事例を調査した振りをしていますが、現実には日本以外は全く見ていない上に、知らないというわけです。


 この種の人々にとっては、「日本は財政破綻する!」が「絶対的価値」ですから、結論に至るまでのロジックは次々に変わっても問題がないわけです。何しろ、「財政破綻する!」が本人にとって絶対的に価値を持つわけですから。


 ところで、未だに(政治家まで)国債を「絶対額」で捉えようとしているので、ここで明言しておきます。
「国債の発行のボトルネック(制約条件)になるのは、金利とインフレ率『だけ』です」
 何で金利とインフレ率なのかといえば、自国通貨建ての国債発行が問題になるケースは「発行のスピードが速すぎる」場合だけだからです(詳しくは廣宮氏のブログをご覧下さい)。金利が低すぎ、インフレ率がマイナス(デフレ)な現在の日本は、むしろ「国債発行のスピードが遅すぎる」ことを示しているのです。


 わたくしが「今は国債を発行し、財政出動するべき」と言っているのは、単に金利が世界最低で、インフレ率がマイナスで推移しているためです。これが逆(高金利、高インフレ)になれば、わたくしは率先して、
「国債を刷るな! 政府は緊縮財政しろ! 増税しろ!」
 とか叫ぶでしょう。
 
 ここまで書いても、
「三橋は国債を無限に刷れると言っている!」
 と、言い出す人はいるでしょうから、とりあえず断言しておきます。

 
「国債は無限に刷れない。なぜなら、金利とインフレ率がボトルネックになるから」



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