【お待たせ致しました】っていうか隊長、そんなこといってパートナーブロガーに申し込んでないじゃないですか

 先週、やまもといちろうBLOG方面から、剛速球のキラーパスを頂いていたわけですが。
AMNは当然私をパートナーブロガーに選んでくれるんだろうな?
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 イベントだ、仙台のボランティアだ、とやっている間にあっという間に一週間が経ってしまい、すっかりタイミングを逃してしまいましたが、お返事をブログに書いておきたいと思います。
 きっと、このタイミングならiPad miniネタの盛り上がりに隠れて、周回遅れなブログなのに誰も気づかないことでしょう。
 っていうか、ですよ。隊長。(やまもといちろうさんとか書くと誰だか分からなくなるから、もう今日は切込隊長でいかせて頂きます)
 あそこまでブログで書いてるから、てっきり申し込んでくれてるもんだと思ってワクワクしながら担当に確認したら、なんと申し込んでないって言うじゃないですか。
 切込隊長ブログも、やまもといちろうBLOGもどっちも無いんですよ。
 まぁ、ブログの最後に「書いてるうちにどうでも良くなってきた」とか書いてたから、そんな予感はしたわけですが、そりゃないですよ、隊長。
 
 隊長のブログが話題になってるから、イベントとか取材とかで会う人会う人に「切込隊長どうするんですか?パートナーに入れるんですか?」とか聞かれるわけですよ。
 「実は申し込んでくれてません」とか、恥ずかしくて言えないじゃないですか。
 完全に公衆の面前でプロポーズされて、みんなに返事どうするの?とか聞かれてる間に、振り返ったら預金通帳とかカバンとか全部持って行かれて、結婚詐欺だったと気づいた観光客みたいな感じになってるじゃないですか。
 まぁ、そりゃね、隊長はいいですよ。
 有料メルマガの会員を自力で2000人以上集められるような人は、AMNのパートナーになってもらっても、そりゃたいしてメリットがないですよ。
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 なんかメルマガの申込ページも、すっかり成功者って感じのたたずまいで羨ましい限りな感じだし、すっかり幸せ太りぶりな感じだし。
 僕が15年ぐらい前に初めて東京に迷い出てきたときにNiftyの起業フォーラムで主催者やってた、あの切れ味鋭い感じの切込隊長はどこいっちゃったんですか。寂しいんですよ。
 
 あそこまで面白い記事書かれて、リアルステルスとか名指しで言われても、言い返すのがこうやって一週間経っちゃうわ、無理して芸風にあわない感じでブログ書いてみたら、たいして面白くない記事になっちゃって自分で書いてて悲しくなるわで、完全に完敗ですよ。完敗に乾杯ですよ。
 
 隊長がパートナーになってくれたら、業界の裏話ナイショUstreamとかやれるかな、とか、でも、隊長がガチで誰かとブログで喧嘩したらきっとAMNが巻き込まれて、とてもじゃないけど会社が持たないなとか、あえて面白い理由で落選にしたら逆に盛り上がるかな、とか、あることないこといろいろ想像してたのに、どうしてくれるんですか、この片思い。
 まぁ、書いてるうちにどうでも良くなってきましたけど。
 ということで、隊長、お申し込みお待ちしております。
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■ということで、AMNでは、一緒に新しいチャレンジをしてみたい方をパートナーブロガーに募集しております。
 さて。
 気を取り直して、せっかくの機会なので、ちょっと今回の新パートナー募集再開の背景を丁寧に説明させて頂きます。


求む、熱意とオリジナリティ!新規AMNパートナーブロガー募集
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 今回のパートナー募集再開は、単純に言うとパートナーブロガー制度を、広告ネットワークから、シンプルな、人間関係が軸のブログネットワークに変えますという宣言です。
 AMNが設立された2007年は、米国でAMNが参考にしたブログネットワークのFederated Mediaが既に設立1年で月間売上が1億円を超え、急成長を遂げていたタイミングでした。
 
メディア・パブ: ブログネットワークのFM,マスメディアに匹敵する勢力に
 
 Federated Mediaは米国の有力ブログをネットワークし、広告枠を仲介することで収益を上げておりAMNもそのモデルを参考にさせて頂きました。
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 まぁ、簡単に言うと、設立当初のAMNは、このモデルの日本におけるコピー企業だったわけです。
 ただ、残念ながら、このビジネスモデル自体は早々に頓挫します。
 何しろ日本の広告単価は米国に比べて低い水準にある上に、当時の日本のブログは日記的な印象が強く、米国の専門的なブログメディアとは位置づけがかなり違いました。
 当然、ブログを指定して広告を出したいというニーズは米国ほど顕在化しておらず、AMNではソーシャルバナーやメッセージポストバナーなど、バナー自体をソーシャルメディア的に活用することで活路を見いだそうとした時期があります。
 実際のAMNのビジネスの領域はブロガーイベントのようなユーザーリレーションが中心になり、ブロガーイベントの露出確保のために、イベントとバナーを組み合わせるなどの試行錯誤を行っていたのが主に2008~2009年です。
 そんな中、2009年にはツイッター、2010年にはFacebook、とブログ以外にいわゆるソーシャルメディアを活用したマーケティングを実施するためのプラットフォームが多様化し、ブログだけでマーケティングを完結させる必然性は一気に下がりました。AMNとしても、それらのプラットフォームをどう組み合わせるかに試行錯誤をするようになります。
 お陰様でソーシャルメディアマーケティングブームもあり、AMNの事業領域は大きく拡がる結果になるわけですが。
 一方で、現在のAMNのパートナー制度に参加して頂いているパートナーブロガーの方々には本当に申し訳ないことに、バナーの広告枠を通じた収益還元は本当にお粗末な結果に陥ってしまいました。
 そんな状況に対して黙って我慢頂いていたパートナーの皆さんには本当に頭の下がる思いです。
 ただ、一方でそんな体たらくにもかかわらず、ほとんどのパートナーの方々がパートナーとして残留して頂いているという事実を冷静に考えてみると、実はバナーの収入を気にしすぎていたのは私自身で、多くのパートナーの方々はそれ以外の様々なことをAMNに求めている方が多いということを自分で実感できてきたのが、恥ずかしながらごく最近のことです。
 
 AMNの設立が議論されていた2006年は、ブロガーに100円払って大量に記事を書かせるというペイパーポスト手法が流行していた年でした。
 当時は、それにより、ブログ≒やらせ、という印象を持つ人も増えてきてしまっていた時期で、AMNはそうではないブログの本当の価値を追求する会社として立ち上がったはずでした。
 それがなんだかんだで会社としてビジネスモデルを確立するのに必死になり、パートナーの方々との関係も、バナーの広告収入ばかりを気にするようになってしまっていたわけで、冷静に考えると本末転倒だったんですよね。
 AMNが会社として成立することができたのは、間違いなく初期の頃からAMNを引っ張ってくれたパートナーの方々のおかげな訳ですが、その恩返しを短絡的にバナーの収入だけで返そうとしていたというのは、自分自身がバナー広告に興味が無い人間が社長をやる会社のやるべきことではなかったというのが正直な結論です。
 
 私がAMNに入って味わいたかったのは、ONEDARI BOYSとか、無敵会議のような、ブロガー同士やブロガーと企業がつながることによって、何か新しいことが始まる感覚だったわけで。
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 多分、AMNがそういうことをやってくれそうな雰囲気を出していたからこそ、AMNに参加しなくても別に何の問題も無いブロガーの方々がパートナーとしてAMNに参加してくれていたわけで。
 個人でもできるブログのマネタイズの支援を中途半端にするよりも、AMNがブロガーのネットワークであるからこそチャレンジできること、一人ではチャレンジできないけど数十人、数百人のブロガーが集まればやれること、にチャレンジするべき何だろうな、と。
 そんなことを改めて強く思っております。 
 今回の新パートナー募集は、そんなAMNがやるべきことを原点に返って始めるための宣言と考えて頂けると幸いです。
 
 現時点でのAMNパートナー制度は、AMNに入るだけで、ページビューが急増して、プロブロガーとしてブログだけで食っていける、なんていう制度ではありません。
 ただ、普段は個人で自分のブログを更新している人が、いろんな形でつながったり、AMNのような企業を足がかりに一人ではチャレンジできないことに挑戦できるような仕組み作りに、もう一度挑戦したい、と本気で考えています。
 実際、10年前にネット上で全く無名だった私が、今こうやってAMNの社長をさせて頂けているのは、田口さんの無敵会議とか、梅田望夫さんのブログとか、FPNとかONEDARI BOYSとか、ブログカレー会とか、いろんなコミュニティや場所のお陰なわけで。
 先日Campfire経由で開催したコグレさんとするぷさんのプロブロガーセミナーは、その施策の一環になりますし、ブロガー忘年会とか、Ust対談とか、ブログ10周年企画とか、ベタなイベントもやりたいな、と思ってます。
 
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 そういう意味で、なんか一人じゃできない面白いことしたいからAMNのパートナーに入ってみても良いかな、と思う人は是非今回のパートナー募集再開に申し込んでください
 といいつつ、私が中途半端にやると宣言しても、結局私自身は企業向けの啓蒙活動や営業活動で首が回っておらず、全てが中途半端に終わってしまうというのが過去5年の反省点になりますので、今回のパートナー制度に関してはAMNブロガーリレーション担当であり、パートナーブロガーでもあるのりおエアロプレインこと中山さんを中心に運営していく予定です。
 ちなみに、先日モダシンさんに、インタビューも収録してもらいましたので、こちらも合わせてどうぞ。
Modern Syntax Radio Show 329回目 – @tokuriki の巻 – [モ]Modern Syntax
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