未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

虚数の情緒、読了。バーチャル読書会がやりたい

かれこれ二ヶ月かけて虚数の情緒―中学生からの全方位独学法を読んだ。読み終えた。一山超えた感じである。

前半が自然数から虚数まで、後半が物理の話になる。
i = \sqrt{-1}

約1000ページ。キッチン秤で重さをはかってみた。1260gだ。重い。ゴロゴロ寝ながら読むことはできない。物理的な威圧感だ。

e^{i\theta} = cos\theta + i sin\theta
a = - \omega^2x p826

第12章で波動方程式を学ぶのだけど正直ちゃんと理解した気がしない。うーむ。残念だ。それでもどうにか先に進んだ。最後まで読んでもう一度読み返してみるといいような気がしている。ネタバレなのであるが、ちゃんと理解できれば新鮮な驚きや感動があると思う。

著者は別解探しの重要性を繰り返し述べている。(p919)
いろいろな方法で解を求めることができる。それが数学の醍醐味だ。自分の目で見て考える。その楽しみを味わいたい。その意味で、もう一度読み直して自分なりの別解を考えてみるのが本書の楽しみ方なのかもしれない。他の数学書を読んで周辺を散歩してみたいと思った。

本書の読書会をしてみたい。SNSを使ってバーチャルに、読んだところの感想や質問を書いていく。物理的な読書会と違って、同じペースで同じ場所を読むのではなく、自分のペースで、じっくり時間をかけて読めるところがいいと思う。

皆さんも本書を読んでみよう。一月だろうが半年だろうがどんなに時間がかかろうがのんびりゆっくり読み進むむことによって、新しい発見が絶対あると思う。本の読み方に正解はない。本書の読み方の別解を探してみたいと思った次第だ。

虚数の情緒


目次

http://www.press.tokai.ac.jp/bookpub.jsp?isbn_code=ISBN978-4-486-01485-0
虚数の情緒
中学生からの全方位独学法

第I部 独りで考える為に
0章 方法序説:学問の散歩道

第II部 叩け電卓!掴め数学!
1章 自然数:数の始まり
2章 整数:符号を持つ数
3章 有理数:比で表せる数
4章 無理数:比で表せない数
5章 実数:連続な数
6章 実数:拡張を待つ数
7章 虚数:想像された数
8章 指数の広がり
9章 虚数の狭間:全数学の合流点

第III部 振子の科学
10章 物理学の出発点:力学
11章 重力と振子の饗宴
12章 波と粒子の狭間で

索引

誤植と思しきもの

199ページ、6段落目。
誤:平行線の内側にある二重丸で示された角が互いに等しい事である。
正:平行線の外側にある二重丸で示された角が互いに等しい事である。
あるいは
誤:平行線の内側にある二重丸で示された角が互いに等しい事である。
正:平行線の内側にある丸ないしは黒丸で示された角が互いに等しい事である。
333ページ
誤:次第に4に近づいていく数の平方根を取る作業を重ねていくと、
正:次第に2に近づいていく数の平方根を取る作業を重ねていくと、
910ページ

\frac{p^2}{2m}+\frac{1}{2}m\omega^2x


\frac{p^2}{2m}+\frac{1}{2}m\omega^2x^2