サムスンがアップルを反訴 スマートフォン特許巡り
【ソウル=尾島島雄】韓国のサムスン電子は22日、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」とタブレット端末「iPad(アイパッド)」が自社の特許を侵害しているとしてソウル中央地裁のほか日独の裁判所で訴訟を起こしたと発表した。15日のアップル側の提訴に対する反訴で、市場が急拡大する携帯端末を巡り両社の主導権争いが激しくなってきた。
サムスンはアップルの製品がデータ伝送時の消費電力を低減させ伝送効率を上げる技術のほか、連結したパソコンで無線データ通信を可能にする特許などに抵触したと主張。計10件の特許について関連技術の差し止めや賠償金の支払いを求めている。
スマートフォンとタブレット端末を巡ってはアップルが15日、米カリフォルニア州の裁判所にサムスン側を提訴。端末の画面を拡大する方法など、自社の製品と酷似しているとして関連技術の差し止めや賠償金の支払いを求めた。サムスンは19日「取引先が当社に先に特許訴訟を提起してきたので、やむをえず反訴していく」とのコメントを発表し、対抗する姿勢を示していた。