写真●主に家庭内での利用を想定した10.8型モデル(右)とモバイル向けの5.5型モデルを用意
写真●主に家庭内での利用を想定した10.8型モデル(右)とモバイル向けの5.5型モデルを用意
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 10月18日~20日に東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2010でシャープが、電子書籍ビューア「ガラパゴス」を展示している。“ガラケー”(ガラパゴス携帯電話)という揶揄(やゆ)を逆手に取ったような名称で話題を集める製品だ。ガラパゴスの詳細なスペックや価格は11月に正式発表され、12月に発売される予定である。

 ガラパゴスは、シャープ独自の電子書籍形式「XMDF」を前面に打ち出す点が特徴だ。配信される書籍や雑誌などのコンテンツは基本的にXMDFになる。他形式のコンテンツとしては、PDFとテキストファイルが表示できる。JPEGなどの画像ファイルや、Word、PowerPointはパソコン用に提供される専用ソフトでXMDFに変換すれば閲覧可能になる。

 コンテンツによっては文章から一部の文字列を選択し、内蔵する辞書アプリケーションで単語の意味を調べる、といった使い方ができるとする。

 ガラパゴスが採用するOSは、Android。だが、Androidが標準で備えるユーザーインタフェースは使わず、「デスク」というコンテンツ管理アプリケーションを搭載する。Androidのアプリケーション配信サービスである「Android Market」に対応するかどうかは未定。ガラパゴス用のSDK(ソフトウエア開発キット)公開についても未定としている。

 電子書籍ビューア以外の機能として、Webブラウザー、mixiクライアント、簡単なゲームを内蔵する。通信機能には無線LANを使うが、「3Gについても携帯電話キャリアと交渉中」(同)という。

■変更履歴
第3段落「コンテンツによっては…」を適切な内容に修正しました。また、タイトルを修正しました。 [2010/10/19 16:33]