また「バンキシャ」不審点多数…熱海1泊“ねつ造”疑惑とは

2010.08.02


ネットでは問題のシーンとともに不審点が多数指摘されている【拡大】

 日本テレビ系の報道番組「バンキシャ」に対し、ゲームファンの間で“ねつ造”批判が出ている。人気恋愛ゲームの美少女キャラクターと“同伴”して、熱海温泉の旅館に1泊する男性ファンの様子を取り上げたルポで、取材を受けた「Aさん」なる男性の行動が、ファンとして当然の手順を踏んでいないというのだ。さらに、取材を行ったとされる日にAさんが宿泊していないことも明らかになった。

 問題の放送は先月25日。ニンテンドーDS用恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス+」(コナミ)の舞台となる熱海温泉に、多くの男性ファンが2次元の“彼女”を同伴(=DS持参)して訪れる様子を特集した。「おととい、バンキシャは温泉で有名な静岡県熱海市へ」というナレーションで始まったことから、撮影日は23日とみられる。

 ファンらのお目当ては、「ラブプラス+」に登場する実在の旅館「大野屋」。ここで和室に1人で泊まると、2人分(=ゲーム内の“彼女”の分)の布団を用意してくれるサービスがある。当然、宿泊するファンは和室を予約するが、同番組に登場した「仙台から来たAさん(40)」は、「手違いでシングルになっちゃった」とつぶやき、洋室シングル部屋の宿泊を余儀なくされた。

 そして夜。Aさんは携帯端末「iPhone」に表示した“彼女”をベッドに置き、「(まだ)ちょっとそういった(ベッドを共にする)関係ではないので」と言い残し、タオルケットを巻いて床に寝てしまった。

 二次元キャラをベッドに寝かせ、自分は床に寝る。テレビ的には“おいしい絵”だが、この内容にゲームファンらは反発。批判は「DSではなくiPhoneに表示するのはおかしい」「なぜ、和室を予約しなかったのか」といったもので、「日テレのねつ造ではないか」との声も出ている。そこで、このAさんについて夕刊フジが大野屋に確認すると、意外な答えが返ってきた。

 「客室でのインタビュー撮影は、当館のスタッフはもちろん、撮影に帯同していたコナミの方も放送当日までまったく把握していませんでした。23日の宿泊名簿を確認しましたが、シングル部屋利用者は3人で、いずれも仙台の方ではありません。当日は和室も十分空いており、変更にも対応できたと思います」(大野篤郎・大野屋専務)

 放送を見た一部のファンは、「予約を取り違える旅館」として大野屋をネットで批判しているが、大野屋にとっては寝耳に水の話というのだ。

 「撮影前日の22日には仙台の男性がシングルに1泊されていますが、この方は7月上旬から予約されています。事前に、このお客さまにインタビューされた可能性はありますが、真相は分かりかねます」(同)

 ネット上の批判について、日本テレビ総合広報部は「当社では、番組制作の詳細に関するご質問にはお答えしておりません」としている。




 

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