日本IBM、ビッグデータ対応を強化したDB2最新版を発売

アクセス制御やデータ圧縮、データの参照や更新の新機能を搭載した。

» 2012年04月10日 12時54分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは4月10日、データベース管理製品の最新版「IBM DB2 V10.1」を発表した。同日から販売を開始し、30日からダウンロード提供を開始する。

 最新版では表の行と列の両方でアクセス制御を適用する「Row and Column Access Control」機能を搭載。組織の階層構造に応じたアクセス制御機能の「Label Based Access Control」と組み合わせることで、個々のデータに対するアクセス権限をきめ細かく設定できるようになった。

 またデータ圧縮の新機能「アダプティブ圧縮」も搭載する。従来の圧縮機能ではページ単位での圧縮のみが可能だったが、新機能ではページ単位で圧縮した後に表全体でも圧縮を行うことで圧縮効率を向上。同社の実験では従来機能で54.1Gバイトのデータを21.2Gバイトに圧縮できたが、新機能により8.4Gバイトにまで圧縮できたという。

 このほか、使用頻度に応じてデータを格納するストレージシステムを選択できるようにしたほか、過去に入力したデータや更新履歴の参照と、将来に変化するデータの入力ができる「タイム・トラベル参照」機能も備える。キャンペーンなどによる季節的に変動する商品の価格や予測需要など、時間の経過とともに変化する将来のデータを事前入力できることで、簡易分析も行える。

 ライセンス料は66万9800円(税別)となっている。

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