写真1●わくわくオフィス/データ保管の専用クライアント画面
写真1●わくわくオフィス/データ保管の専用クライアント画面
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 NECネクサソリューションズは2012年6月25日、ユーザー企業のWindowsマシンのデータをオンラインストレージにバックアップするサービス「わくわくオフィス/データ保管」(写真1)を開始した。SOHOや中小企業など、システム運用に人員を割けない組織に向く。価格(税別)はオープンだが、想定価格はバックアップ対象機1台で、10Gバイト当たり月額4000円。販売目標は今後3年間で2000社。

 わくわくオフィス/データ保管は、企業のデータをネットワーク経由で遠隔地にバックアップするサービス。専用のバックアップソフトをインストールしたWindowsマシン(クライアントPCおよびサーバー)のデータを、同サービス用に同社が契約しているデータセンターに保存する。

 専用のバックアップソフトは、ファイルバックアップソフトに求められる基本的な機能を一通り備える。バックアップ対象データの指定ができるほか、更新データだけをバックアップしたり、バックアップの実行スケジュールを設定できる。バックアップデータは世代管理しており、直前だけでなく過去のデータを復元できる。

 バックアップソフトの稼働OSは、Windows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008。バックアップソフトとオンラインストレージとの通信は、HTTPSを使用する。なお、バックアップソフトは、最初に一度インストールすれば、自動的に最新版へと更新される。

 なお、わくわくオフィス/データ保管は、単独で契約できるサービス商品だが、同社では、中小企業向けSaaSサービス群「わくわくオフィス」シリーズの一つに位置付けている。わくわくオフィスシリーズとは、SaaS型グループウエアを中核としたソフトウエア/サービス製品群であり、同シリーズ向けに社外のデータセンターを借りるなど、価格を抑えるための工夫を施している。