写真●左がPower 780、右がPower 770
写真●左がPower 780、右がPower 770
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 日本IBMは2012年10月4日、新開発のプロセッサ「POWER7+」を搭載して処理性能を高めたサーバーを発表した(写真)。同月19日から出荷する。

 今回発表したのはPower Systemsファミリーの新型「Power 770」と「Power 780」。これまでPOWER7を搭載していたのを、性能強化版であるPOWER7+に置き換えた。

 POWER7+は32nmプロセスで製造した8コアのプロセッサで、動作周波数を従来の4.25GHzから4.42GHzへ高めたほか、8個のコアが共有するL3キャッシュ(eDRAM)を32Mバイトから80Mバイトへと2.5倍に増やした。これにより、プロセッサ全体の処理性能を40%高めたという。さらに、1コア当たりの最大仮想サーバー数を10区画から20区画に増やし、より多くのシステムを集約できるようにした。

 2機種とも最大メモリー容量は4Tバイト。最大コア数は、Power 770が64コア、Power 780が128コア。最小構成価格は、Power 770が1628万4900円、Power 780が2775万5700円である。