写真1●手のひらサイズの小型ARMサーバー「OpenBlocks A」シリーズやアプライアンスサーバー「EasyBlocks」シリーズの展示(ぷらっとホームブース)
写真1●手のひらサイズの小型ARMサーバー「OpenBlocks A」シリーズやアプライアンスサーバー「EasyBlocks」シリーズの展示(ぷらっとホームブース)
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写真2●WiMAX通信モジュールを搭載したOpenBlocks AX3が参考出品されていた
写真2●WiMAX通信モジュールを搭載したOpenBlocks AX3が参考出品されていた
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 ぷらっとホームは、2012年10月10日から12日にかけて東京ビッグサイトで開催中されたICT関連総合展示会イベント「ITpro EXPO 2012」の同社ブースで、ARMプロセッサーを搭載した手のひらサイズの小型サーバー「OpenBlocks A」シリーズやアプライアンスサーバー「EasyBlocks」シリーズを多数展示し(写真1)、来場者の注目を集めていた。

 2012年6月に発売した最新のOpenBlocks Aシリーズは、動作周波数1.33GHzのARMデュアルコアプロセッサーを搭載したハイエンドモデルの「OpenBlocks AX3」と、動作周波数600MHzのARMプロセッサーを搭載した「OpenBlocks A6」の2製品がある。従来のPowerPCプロセッサーに替えて最新のARMプロセッサーベースとなったことで、パフォーマンスが大幅に向上、「最上位機種の場合、ギガビットイーサネットポートを4ポート内蔵しており、その他の性能的にもIAサーバーとそん色なくなった」(ぷらっとホーム)としている。

 小型で高パフォーマンス、ファンやハードディスクなどの可動部品類がないことにより信頼性も高いため、「データセンター内でユーザーごとに設置する専用の監視機器としての利用や、調剤薬局など粉じんが多く発生し専任のIT管理者がいない環境に設置するゲートウエイ、最近は教育機関などでも利用が伸びている」(同社)という。

 データセンター内での監視機器としての利用は、従来のPowerPC版のOpenBlocksでも用途の一つとして挙げられていたが、「例えばpingを使ったポーリングによる死活確認のような比較的軽い処理なら問題なくこなせていたが、SNMPを使って短時間で大量のやりとりをしたり、あれもこれもと様々なサーバーを動かそうとするとつらいケースが多かった」といい、OpenBlocks Aシリーズが余裕をもってそうした処理に対応できる点をアピールしていた。

 その他同社ブースでは、OpenBlocks AX3のMini PCI ExpressスロットにWiMAX通信モジュールを搭載したプロトタイプ機器なども参考出品(写真2)。「あくまでも参考出品であり、外観がどうなるかも含めまだ何も決まっていない状態」(同社)というものの、既にいくつかのモジュールについては動作検証などが済んでいるといい、比較的近いうちに製品化がありそうだという印象だった。