【追記】あれから予想を超える反応をいただき、ちょっとドキドキしてきたので強調しておきます。わさおはハイパー気立てのよい犬ですが、人に対する正しい接し方はまだよくわかっていないみたいです。秋田犬はもともと体も大きく性格が難しいため、不慮の事故も多いそうです。犬との接し方に自信がない人は、もしわさおに会いに行くことがあっても眺めるだけにすることをおすすめします。それがわさおと飼い主さんのためにもなります。わさおと遊ぶ際はもちろん飼い主さんの了解を得てからにしてください(食べ物を勝手に与える行為なども絶対にやめて欲しいです。ネギ類・チョコレートなど、人には無害でも犬の命に関わるものがたくさんあります)!よろしくお願いいたします。
秋田・大館フリーきっぷで行く東北花紀行、五能線で神秘の湖「十二湖」をたずねるに続く東北旅行記第三弾です。ちなみに第四弾までつづく予定。
これまでのあらすじ
生き別れの双子の妹を探して、夜行列車あけぼので東北を訪れたメレ子。五能線で北上しながら、花やバスケや十二湖の景観を楽しむのであった。青森入りし「鯵ヶ沢」という小さな町に宿泊するメレ子であったが、湯けむりの中に天狗の面をかぶった女を見る。「あれは幼いころに引き離されたうえ天狗面をつけて幽閉されているというメレ美では…?」不安と期待を胸に宿を発つメレ子であった
十二湖とかは有名ですが、鯵ヶ沢(あじがさわ)について知らない人はけっこう多いと思います。旅程について理解を深める一端になればと地図をかいてみました。
いろいろ言いたいことはあるかもしれませんが、とりあえず鯵ヶ沢駅から見て左右のエリアの■に注目です。鯵ヶ沢は干物で有名で、国道101号線沿いにはイカのカーテンが点在しているの〜!こんな旅情あふれる光景を捨て置けるか!
ホテルでチェックアウトのときに「イカのカーテンはどう行くんですか?」と聞くと「駅から向かって右手の海沿いにあるのがなんぼか近いけど、ちょっと遠いですよ…」とのこと。たしかに歩けたけど、あまり歩きやすい道でもないので駅でタクシー拾うといいかもしれませんね。
海の方に向かって歩いていくと、家の玄関につながれた猫がすごい悪い顔でこっちを見てる…なんでこんなに悪い顔なのにかわいいのかしら!やっぱり猫は至高!犬なんて全然ダメだね…(これは伏線なので炎上させないで!)
海に出ました。漁業の町らしく車止めもお魚でかわいらしいですね。海沿いにこの静かな町に不似合いな、いかにも箱モノの「鯵ヶ沢拠点館」というのが建っています。それにしても誰も歩いてないなー
国道なのでクルマは多いんだけどね…注意して歩きましょう。
駅から30分くらい歩いてそろそろ不安になってきたころ、楽しげなイカのイラストと数軒の干物・アンド・イカ焼きショップがあらわれました。イカ・コーラ!
イカもモリモリ干されてる!
まだ生々しい質感を残すイカたち。
干しイカは哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ(メレ山牧水)
イカ以外にもいろんなものが干されています。真ん中の白いのはどうやらタコの頭らしい。こんなに大きいのにもビックリだし、タコを干しまくることにも驚きを禁じえない!スルメみたいにかじるのか、もどして料理に使うのか?
こっちにはタコの足も並んでいます。むかしテレビで「何億年だかあとに地球の覇者になるのはタコとイカ」って言ってたけど、その頃までウッカリ生きていたらタコにタコ殴りにされてしまうので人生八十年でよかった…。
タコを飽かず眺めていると、お店のおばちゃんが出てきてタコ豆知識を教えてくれました。
「タコにも男と女があるでしょう、女は足がこうでしょう(左の写真。足先まで吸盤がついている)男はこうなっているね(右の写真。足の一本が途中からなめらかになっている)これが男の…ね…」
男タコの足が性器というのも衝撃ですが、みずからタコの男女について話をふっておいて恥ずかしがる姿にmoet-moet(萌え萌えの洗練された言い方)しました。
これは「とんび」って言ってイカの口らしい。グニャグニャしているように見せかけてこんなかたい口を持っているなんて…やっぱりイカとタコは侮れません。奴らが次の地球の覇者を狙っていることはもはや疑いないようです。今は干物に甘んじているけど。
焼きイカ(250円)を買ってお店の奥で食べているところ。おばちゃんが「リンゴもらったから持って行きなさい」と一袋まるごとくれようとするので貨幣経済が成立していない!二個もらってミニ白神ハイキングのときにかじったりしたのですがおいしかったです。
さらに「イカを焼いてる風に写真を撮ってあげる!」と言われて撮った偽装写真(イカをほおばったままなので妙な笑顔になっている…)。横にタコの足が入ってるあたり、ただものでないフレーミングや!暑そうな格好なのは春に行ったからなんですけどやっぱり暑かったです。
イカ焼きロードの片隅から海を見つめるメレ子「みんな親切だしイカにもタコにもワクワクさせられるし、海は青いし線路は走るし風車は回るしでもうたまりませんワー…」
「旅情アンテナが刺激されまくりっぱなしですわ…ん?」
メ「なんか犬としてもギリギリな感じの犬がいるー!」
犬「…」
犬「…(ボリボリ)」
メ「とりあえずこの犬のことはわさおと呼ぼう…話が通じなさそうな感じだけど触ってもかまれないかしら…」
犬「ワフー」
メ「!」
飼い主さんが登場しました。わさお大喜び。
「この子は国道沿いに捨てられたのを拾ってきたの。今まで犬を飼ってて、こんなにしつけのできてないのははじめてだ」
「行儀をわかってないから小さい子は泣かせるし甘噛みでも痛いし…こうやって悪いことをしたらわからせんとダメ。甘やかして手に負えなくなって捨てたんだろうね」
「この子はおるのかおらんのか分からんくらいおとなしいね。犬どうしの行儀はこれにならってだいぶわかったみたいだけど、人にはまだまだね」
ダンディー(名前をきくのを忘れたので犬の名前は勝手に呼んでます)「嬢ちゃん、わさおのしつけはアタイにまかせな。ペロリ」
おばちゃん「後ろ足のところも勝手にこすってケガして本当にアホな犬でね…」
おばちゃん「これ秋田犬なのよ」
メレ子「ええ!だって白くてモジャモジャですよ!」
お「たまにこういうのができるのよ。それで捨てられたのかもね」
メ「たしかに耳の厚さとか顔のパーツが寄りぎみなあたりが秋田っぽいかも…でもソリ犬みたいですねー」
お「冬になったら引かせてみようかねー」
メ「…だいぶしつけないとですね…」
わさお「あそぶ?あそぶ?」
メ「わさお、お母ちゃん好きか?」
わ「!好き!」
メ「そうか…よかったなあ…」
お「誰にでもついていこうとして困ったもんよ」
「好き!」
もし鯵ヶ沢に行ってわさおに会ったら、わさおはじゃれるの大好きっ子なので慎重に接してあげてください。服をかんで引っ張るのとかも好きなのでくれぐれも自己責任というか、あわてて腕を引いてケガということになったらわさおも無事ではいられないので…でも今はちゃんとしたしつけの先生がいるので、もう少ししたら行儀良くなったわさおに会えると思います。
白犬はうれしからずや海の青空のあをにも染まずただよふ(わさ山牧水)
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