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リスクに背を向ける日本人 (講談社現代新書) 新書 – 2010/10/16

3.3 5つ星のうち3.3 28個の評価

労働市場・教育・男女の不平等など動きの止まってしまった日本社会の問題点がわかる、わかる! 自分の伝えたいことをなかなか口にしない、筋からはみ出す人にセカンドチャンスがない、など日本独自の堅いシステムがリスクを高めています。実は日本のほうがアメリカよりリスクを高リスク社会だということを、日米を代表する研究者二人が徹底対論します。日本人の「心と知性」を読み解くユニークな試み。


「なるほど」の連続です。
労働市場・教育・男女の不平等など動きの止まってしまった日本社会の問題点がわかる、わかる!
自分の伝えたいことをなかなか口にしない、筋からはみ出す人にセカンドチャンスがない、など日本独自の堅いシステムがリスクを高めています。
実は日本のほうがアメリカよりリスクを高リスク社会だということを、日米を代表する研究者二人が徹底対論します。
日本人の「心と知性」を読み解くユニークな試み。


【著者紹介】
山岸俊男
一九四八年、愛知県名古屋市に生まれる。社会心理学者。一橋大学社会学部、同大学大学院を経て、一九八〇年ワシントン大学社会学博士。北海道大学大学院文学研究科教授、同大学社会科学実験研究センター長。社会的ジレンマ、信頼、社会的知性など心と社会の関係について、認知科学、心理学、社会学、経済学などの多くの側面から、実験、調査、コンピュータを通じて総合的に研究。二〇〇四年、紫綬褒章受賞。著書に『信頼の構造』(東京大学出版会)、『安心社会から信頼社会へ』(中公新書)、『日本の「安心」はなぜ、消えたのか』(集英社インターナショナル)などがある。

メアリー・C・ブリントン
ハーバード大学社会学部長兼ライシャワー日本研究所教授。シカゴ大学、コーネル大学を経て、二〇〇三年より現職。主な研究テーマは、ジェンダーの不平等、労働市場、教育、日本社会など。一九九〇年代に日本に長期間滞在し、日本の経済状況の変化が若者の雇用環境にもたらした影響を研究。『失われた「場」を探して』(NTT出版)が話題となる。


【目次】
第一章 日本を覆う「リスク回避傾向」
第二章 はしごを外された若者たち
第三章 どこで自分を探すのか?
第四章 決められない日本人
第五章 空気とまわりの目
第六章 なぜ日本人は子どもを産まないのか?
第七章 グローバル化の意味
第八章 女性の能力を生かすには
第九章 ジャパン・アズ・ナンバースリー
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商品の説明

著者について

山岸 俊男
一九四八年、愛知県名古屋市に生まれる。社会心理学者。一橋大学社会学部、同大学大学院を経て、一九八〇年ワシントン大学社会学博士。北海道大学大学院文学研究科教授、同大学社会科学実験研究センター長。社会的ジレンマ、信頼、社会的知性など心と社会の関係について、認知科学、心理学、社会学、経済学などの多くの側面から、実験、調査、コンピュータを通じて総合的に研究。二〇〇四年、紫綬褒章受賞。著書に『信頼の構造』(東京大学出版会)、『安心社会から信頼社会へ』(中公新書)、『日本の「安心」はなぜ、消えたのか』(集英社インターナショナル)などがある。

メアリー C・ブリントン
ハーバード大学社会学部長兼ライシャワー日本研究所教授。シカゴ大学、コーネル大学を経て、二〇〇三年より現職。主な研究テーマは、ジェンダーの不平等、労働市場、教育、日本社会など。一九九〇年代に日本に長期間滞在し、日本の経済状況の変化が若者の雇用環境にもたらした影響を研究。『失われた「場」を探して』(NTT出版)が話題となる。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2010/10/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/10/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062880733
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062880732
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.2 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.3 5つ星のうち3.3 28個の評価

著者について

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メアリー・C.ブリントン
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上位レビュー、対象国: 日本

2012年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 従来から、「日本人はリスクを受け入れたがらない」、「冒険心がない」、「日本はミスを許さない社会である」、「周囲の目を気にする」ことなどが指摘されてきた。この本は、日本人の特性を実験データや理論で説明しようとする。内容はそれほど目新しいものではないが、問題の切り口は参考になる。

 この種の本は、研究書ではなく一般市民向けに書かれており、読者は「役に立つ」ことを求める。
 研究書であれば、研究結果を書けばそれですむが、市民が求めているのは、現実の生活に役立つという点である。
 心理学者や社会学者、教育学者、精神家医などが市民向け無数の書物を書いているが、分析や知識の羅列で終わるものが多い。「では、どうすればよいのか」という場面になると、ほとんどの専門家は答えることができない。
 この本の中で、イジメに関する記述は多くの人の経験に合致するが、イジメの解決については、メアリー氏は「言葉がたいせつ」と述べており、「たった、それだけ?」という感じである。また、山岸氏は、「倫理の問題は、同時に制度の問題である」と述べるが、まさに、どうすればすぐれた制度が実現できるのかが問題の出発点である。全体的に、メアリー氏は、日本人の意識の問題を重視し、山岸氏は、それプラス制度の問題を重視する。
 他方、日本人の協調性、空気を読むこと、KYなどについて分析し、問題点を指摘することができても、「それでよい」と考える人にとっては、学問的な分析は「なるほど。しかし、それがどうした?」で終る。「日本人はリスクに背を向けるので、アメリカとは違った制度が必要なのだ」と考える人にとって、日米の意識の違いは現状肯定の意味しか持たない。裁判所は、「日米で国民の意識が異なるのだから、裁判所の判断が日米で大きく異なるのは当然である」と考える。社会、心理、教育、哲学などを分析するだけでは、実社会に影響を与えない。「制度が悪い」というだけでは、何も変わらない。
 日米の比較という点の限界も感じる。日本、アメリカ、ドイツ、デンマークなどの意識、文化の比較の対談を期待したいが、そのような本はあまりないようだ。
 
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
米国に詳しい日本人と日本に詳しい米国人の対談で客観的に日本を論じた本です。なぜリスクに日本人は背を向けるのかと、その結果としてなぜ日本の国際的な競争力が低下していくかが分かります。それを回避する為には周りを気にせず失敗を恐れない文化と平等なチャンスを家庭から作っていくべきという事で、参考になります。VUCAな世の中へ日本がどう立ち向かうべきかのヒントにもなります。
2010年12月4日に日本でレビュー済み
 日米の社会学者2人の対談をまとめたもの。
 日本人はなぜリスク回避傾向が強いのか、日本人はなぜ子どもを産まないのか、など現代の日本人の行動や思考パターンについて、さまざまな視点で分析しています。

 特に私が興味をもったのは、日本人がリスク回避的な生き方をするのは、「生来そのようなDNAをもっているから」というより、「社会制度や環境がリスクをとりにくい状況になっているから」というもの。
 たとえば、「アメリカでは簡単にリストラされるので一見リスクが高い社会にみえるが、その一方で別の会社で雇用される可能性も高い。しかし日本は再雇用がとても困難なので、離職が極めて大きなリスクになる。そのため人々はいまの仕事にしがみつくリスク回避的な行動をとるようになる。」といったようなことが書かれています。

 日米の2人がそれぞれお互いの国をよく知っており、その経験に照らして対談しています。また、社会心理学者らしくさまざまな実験を通じて結論を導くアプローチもあり、その知的な論旨展開はなかなか興味深いものでした。

 本書は「元気がないようにみえる今の日本社会も、制度の枠組みを変えていくことで沈滞を脱せるのでは?」と、希望や方向性を感じさせる本です。私はとても興味深く本書を読みました。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年1月6日に日本でレビュー済み
1.内容
ニートやひきこもりだけではなく、日本全体が「『リスク回避傾向』」(p6)にあるが、そ「の原因が、日本社会ではさまざまなリスクが大きすぎる」(p7)のだそうだ。「常識的には、アメリカ社会のほうが日本社会よりもリスクが大きいと思われているが、それはむしろ逆だ」(p7)という。このような問題意識の下、若者、性差別、雇用関係などを縦横無尽に論じた本。

2.評価
いちいち例を挙げないが、なるほどと思われるところは多かった(主旨もなるほどと思った)ところは星4つ。しかし、以下2点が欠点で、その部分が星2つ、中間を取って星3つとする。第1に、比較の対象が、主にアメリカの白人社会であるということである(ブリントンさんの写真を見れば明らか)。刑務所に入所・再入所するのは黒人のほうが圧倒的に多いと聞いたことがあるが、彼らはリスクがないのだろうか?第2に、「本書そのものが『出羽守』」云々とあるが、まさにそのとおりというところが多かった。ハーバードへの留学生が少なくなったって?客観的にいい大学だとは思うが、日本人の向学心に答えられないとなぜ考えてはいけないんだ?また、アメリカ人って、どれくらい他国に留学するんだ?その他、日本ダメ、アメリカ良しの部分が多くて、アンフェアだと感じた。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 タイトルと著者たちの経歴にひかれて読んだが、中身は薄い。日本の閉塞感を何とか打破しなければと気負って手に取るとガッカリするのではないか。気鋭の社会学者たちなのだろうが、編集の腕が未熟でひねり不足。情報量(の少なさ)からいって、新書ではなく、雑誌の対談で十分ではないか。
 ハーバードの日本人留学生が少ないのも、アメリカに定年がないのも、多少知的な日本人なら知っている事実。それに対する解説もさして目新しさがない。ブリントン教授は若い時に滞在した日本がいつまでも停滞しているのに苛立っているのか、最後は「行動するのが一番」と半ば投げやりなメッセージを送っている。「出羽守(ではのかみ)はやめましょう」と言っているのに、「アメリカでは」「日本では」という紋切り型のくだりが多いのも気になる。
 山岸教授は精神論や倫理だけではなく、個人がやる気を発揮できる(リスクを取れる)制度・法律の手当てが重要だと繰り返し、議論のバランスを保とうとしている。教授自身はゲーム理論にも精通されているようだが、これなどは経済学の比較制度分析が成果を積み重ねている切り口で、社会学がどう貢献しているのか門外漢に分かり易く説明してほしい。そうした補足なしに日本の労働市場の硬直性を指摘されても、具体的なアクションの取りようがない。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人がリスクをとろうとしないことは,これまでも指摘されてきたし,私自身そう感じてきた. しかし,著者らの意見が他とちがっているのは,リスクをとろうとしないのは日本社会ではさまざまなリスクが大きすぎるからだとかんがえていることだ. 大学卒業時に就職できないと一生フリーターになってしまうというリスクのおおきさは,アメリカなどにはないということだ. ほかにもいろいろ日本社会の問題点が指摘されている. どれももっともであり,問題の根深さを感じざるをえない.
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月22日に日本でレビュー済み
「当たり障りのないことを言うというのは、誰かの気に障ることを言って嫌われると困ったことになる社会では、一番無難な」(山岸教授)「事なかれ主義」(メアリー ブリントン教授)がベスト戦略という事実認識が示される。すると参加者に向けて闊達な議論をお願いしたいだの、忌憚のないご意見を賜りたいだのと挨拶する主催者は何なのだ。挨拶を額面通り受け取って「誰かの気に障ることを言って嫌われ」るくらいなら黙っているのが「一番無難」なのに。「だけど、日本の人はあまり言葉を使いたがりません」というのも「言葉を使」うのが「無難」でないからだ。沈黙は金。出る杭は打たれる。もの言えば唇寒し秋の風。

「日本の学生は、ほんとうに質問をしてきません」(p148)のも恥を掻きたくないからと考えれば簡単。サンデル教授の熱血講義を見れば「ほんとうに質問をして」こないという命題の普遍妥当性も怪しいもの。

90年代以降時代が変わったのに意識が変わらない。「再雇用のための労働市場や訓練のための支援が十分に整備される前に、終身雇用制の終焉や非非正規雇用の本格化が始まってしまった」(メアリー)は現象としてはそのとおり。では刊行後5年立っても「労働市場」や「訓練のための支援」の整備が遅々として進まないのはなぜ。(p34)

「非正規雇用を余儀なくされている若者の中にはーーー最終的に正社員になった人もい」るのは事実でしょう。「わたし(ブリントン教授)の調査の中でも(中略)たくさんいます」でも何割?(p40)

「非正規雇用という形態が増えている実情を考えると、法律や社会規範から企業の行動をコントロールすることや、社会が監視の眼を光らせることが必要です」(メアリー、p38)先見性のあるご指摘でした。これに関連して高校生が勉強しなくなったのは真面目に勉強して良いところに就職するというインセンティブが無くなったからだという。高校の先生のご意見を伺いたい。

「まわりの人たちから監視されていると思って行動することがデフォルト」(山岸、p125) なら、監視の眼がないところや外国で旅の恥をかき捨てたり羽目を外したりするのも当然。行動規範が内部でなく外部にあるから。これこそムラ社会ではないのか。
「みんなで監視し合って、ひどいことをしている人たちについては悪い評判を立てるようにする。そして悪い評判が立った人たちとの付き合いは避けるようにする」(山岸、p117) これを山岸教授は「昔のムラ社会のように」と言うが果たして今はちがうのか。『お役所の掟』の宮本政於医師は「お役所の掟」に触れて厚生省を追われたが、この件で両教授のご見解は如何に。世間の掟の掟に背いて「困ったこと」になり発言を撤回して詫びるのは、ナチまがいの優性政策発言をして県教育委員辞任に追い込まれた某女史をはじめ枚挙に遑がない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年1月26日に日本でレビュー済み
ウィーク/ストロングタイズ、文化とは「生き方のストラテジーの束」、間接互恵性と利他性、プリベンション/プロモーション志向、世界価値観調査結果189p、市場の倫理と統治の倫理の棲み分け(この点、自分が考えていたことに非常に近かった)など、社会状況を魅力的な言語で説明している。しかし、こうも言えるしああも言える、という範疇を出ていないように思えてしまう、、、。要は、今の私たちの社会に、世界に、何が効くのか、何がより幸せをもたらす社会のシステムとして相応しいのか、判断するための知見にはなりえていないのでは、、、。
→対象を絞り込むと、使える知見もありそう。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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