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静岡市の一部の製茶から規制値超のセシウム

2011年6月10日 2:27
静岡市の一部の製茶から規制値超のセシウム

 静岡県は9日、静岡市の工場で作られた製茶から国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。県は、この工場に出荷の自粛を要請した。

 県によると、静岡市の藁科地区にある工場で、一番茶を製品に加工した製茶から国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された。今回の検査は、茶の業者が行った自主検査を受け、静岡県が行ったもので、国の基準である一キログラムあたり500ベクレルを超える679ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。このため、県は工場に対し、出荷の自粛を要請した。県によると、飲用茶にする際は水で薄まることから問題はないという。

 県は、今回の結果を受けて、さらに調査をすすめるため、10日から藁科地区の約100の茶工場であらためて検査を実施することにしている。