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テレビ・ネットは↑、新聞・雑誌は↓…2010年総広告費

2011年02月25日 10時31分更新

記事提供:通販通信

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 電通は2月23日、総広告費と媒体別・業種別広告費を推定した「2010年日本の広告費」を発表した。

 これによると、昨年2010年の日本の総広告費は前年比98.7%の5兆8427億円。総広告費は、2004年に日本経済の景気回復基調とデジタル家電やインターネットの普及を背景に増加傾向となり、2005年(前年比102.9%)、2006年(同101.7%)、2007年(同101.1%)と増加した。

 しかし、2008年に世界同時不況を背景に減少に転じ、2008年(同95.3%)、2009年(同88.5%)と続き、2010年は、ゆるやかな景気の回復と企業業績の改善、バンクーバー冬季五輪などの大型イベントや、エコカー補助金やエコポイントなどの景気刺激策のプラス要因があり、マイナス幅は前年比1.3%減と大幅に縮小した。

 媒体別にみると、「テレビ広告費」が前年比101.1%の1兆7321億円と増加したが、「新聞」は同94.9%の、6396億円、「雑誌」は同90.1%の2733億円、「ラジオ」は同94.8%の1299億円となり、「マスコミ四媒体」(同98.1%)は6年連続で前年を下回った。

 マスコミ4媒体以外では、「インターネット広告費」が前年比109.6%の7747億円となり、前年と同様に新聞広告費を上回り、その差を1351億に広げている。そのほか、「衛星メディア関連広告費」は前年比110.6%の784億円、POP・DM・折込広告などの「プロモーションメディア広告費」は前年比95.6%の2兆2147億円と推定されている。

 業種では「情報・通信」「ファッション・アクセサリー」「化粧品・トイレタリー」など21業種中8業種が増加。減少は「官公庁・団体」「趣味・スポーツ用品」などだった。

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