仙台の「エルメス」で児童向けワークショップ-国内では2例目

エルメス藤崎店で行われたワークショップの様子。職人の指導を熱心に聞きながら、制作に取り組んだ

エルメス藤崎店で行われたワークショップの様子。職人の指導を熱心に聞きながら、制作に取り組んだ

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 仏高級ブランド「HERMES(エルメス)」藤崎店(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-261-5111)で6月18日・19日、エルメスの皮革(ひかく)職人によるワークショップ「Le Petit Atelier Cuir(プチ・アトリエ・キュイール)」が開かれた。

フランス人の職人に指導を受ける女児たち

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 「エルメスの職人技の神髄をじかに体験してもらい、子どもたちにものづくりへの興味を深めてもらうこと」(同社広報担当者)を目的に10年以上前からフランスなどで行われている同ワークショップ。国内では2回目で、東日本大震災を経験した児童たちに「少しの間でも震災のことを忘れて楽しい時間を過ごしてもらいたい」と、仙台での開催が決まった。

 土日の2日間で計4回行われ、市内在住の小学5・6年生を中心に約60人が参加。東京・銀座店と大阪・御堂筋店のアトリエから4人の皮革職人が講師として来店し、実際にエルメスで販売しているカードケース「イザ」の制作方法を約2時間かけて指導した。

 牛革・絹糸の選択からサドルステッチ、ろう止め、ヤスリがけなど一連の制作過程を体験した児童たち。初めて目にする道具や作業内容に緊張した様子だったが、すぐに真剣な表情で作業にのめり込み、時間内に作品を完成。職人からは「いますぐスカウトしたいくらい上手で、将来が楽しみ」と褒め言葉も。参加児童には、できあがったカードケースとともにエルメスオリジナルエプロンと修了書が手渡された。

 ワークショップのために初来仙したエルメス創始者一族のパスカル・ミュサールさんは「今日は仙台に来ることができ、子どもたちが制作に取り組む姿を見ることができてうれしい。職人の手仕事の大事さや素晴らしさが伝われば」と期待を寄せた。

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